パスチュールホソアカクワガタ 飼育記録2025-2026

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パスチュールホソアカクワガタ
Cyclommatus pasteuri
インドネシア 北スマトラ カロ県 ブラスタギ

以前から飼育したいと願っていた種でしたが、最近のホソアカ人気の高さから野外品は中々手が出ず。今回大型サイズにも関わらず良心的なお値段で入手できました。色彩は飼育下でもかなりの個体差があるようですから、次世代の色合いも含めて楽しみで仕方がありません。

2025.11.3
即売会にて「Stag & Stack」様のブースから成虫ペアを購入。累代はWF2。オス9月中旬、メス8月頃羽化ということです。購入後すぐに後食が確認でき、活発に飛翔していたため即ブリ可能と判断しました。オスは55.2mmの大型で、購入時点での飼育レコード超えの数値です。メスのサイズは27.8mm、力強く重量感、安心感があります。

飛翔性はホソアカ屈指で高いように思います。
ペアリング中にプロゼリーを満腹まで食べさせ、落ち着かせてから写真撮影しました。

産卵セット

今回はNマットとナラ材を使ったセットです。キクロのために材を購入したのは2年振りくらいでしょうか。水分多めに加水したNマットを4cmほど固詰めし、長時間浸水した材を丸ごと投入。材を覆うようにNを上からふわ詰めし、水苔を敷き詰めてセットは完成。ペアリング済みメスを入れてひと月ほど放置します。

2025.11.27
一回目の割り出し。10個ほど卵を回収しました。

マット部分から得られた卵は問題なく膨らんでいるのですが、材で作られた団子の中の卵は菌に巻かれて壊滅状態。仕方なくセットから材を取り除き、Nマットに粗めマットを加えて再セット。結局いつも通り慣れたやり方でやることになりました。

2025.12.11
一回目の割り出し分の孵化を確認。卵での取り出しはあまり良くないようで、孵化したのは7頭。

2025.12.20
2回目の割り出し。20個ほどの卵が得られメスはとても元気で状態が良好。メスはまだまだ元気でしたが、これ以降は無精卵を多発して追加幼虫は得られませんでした。

幼虫飼育

最終的に孵化した幼虫は23頭となりました。自作マットと市販の微粒子生オガ発酵マットのブレンドを複数パターンで使用。今回これまで使っているものとは違うメーカーのマットを注文しました。これまでサイズ狙いが上手くいかないコフキ系ホソアカの決定打となることを期待しています。

容量は800・1200・1400ccの硬質クリアボトルを使用。大型ホソアカと比べると比較的柔めで詰めています。

温度は悩みますが、現状セラーが低温種でキャパオーバーな状況。一旦は通常の19℃前後で管理します。ただし各書籍や入荷する産地情報から、高標高の低温ホソアカとみて間違いがないと思います。

2026.7.15
3令に加齢しました。

蛹化〜羽化

最後のステージでの死亡率は異様に高かったです。23ボトルを詰めて僅か4頭のみ羽化する惨状でした。餌代結構贅沢に使っていますし、勘弁してほしい気持ちです。

2026.10.5
メスの自力ハッチを確認。メスはこの1頭のみ!

2026.10.5
オス1頭目の羽化。サイズは56mmで羽化時点でのレコードオーバー。と思ったら今年サイズ更新されてしまいましたね。迫力がしっかりしていて良いです!

容量1200ccで餌は自作マット+既製品生オガのブレンド1本返し。自作マットを併用して大型個体が出ると嬉しい気持ちになります。

ノギス撮影は毎回苦戦する。。

2026.10上
サイズ50mm。容量1400ccを使って盛大に失敗しました。贅沢に餌を使っても攻め方の方向性が違うと全然ダメみたいですね。

2026.10上
サイズ53mm。800cc1本返し。これで羽化は終わりです、全体的に緑〜褐色系の色彩でした。別産地ですがペア購入のオスが赤系であったりと、色も楽しめる虫だと思います。

まとめ

親サイズに匹敵する大型を見ることができました。ギラホソに続いて自作餌ブレンドでの好成績は嬉しいところです。今回の飼育は生存率的には失敗でしたが、ホソアカの中ではサイズ狙いは容易な方だと思います。色良し形良しで非常にオススメの虫です。

温度は19℃前後で比較的大きく育つと思います。それ以下の低温飼育は試していなかったのですが、今後チャレンジしても良さそうですね。餌のマットですが、手触りの硬いチップをギチギチに詰めすぎるのは個人的には微妙だと思いました。今回の最大個体は自作粗め+ブナ微粒子を併用したゆる詰めです。

死因について。肉眼で観察できない以上憶測に過ぎない訳ですが、その殆どが蛹室作成前後に死亡している点に注目しています。初回の割り出しで卵が菌に巻かれて死んだやつ、あれが病原菌ではないでしょうかね。おそらく初令〜卵をプリカでまとめて管理した際に雑菌が蔓延し、菌が入り込んだ状態で体が大きくなるまで潜伏していたように思います。

また今回は卵での割り出しが多く、共生酵母の垂直伝播に失敗した可能性はありそうです。これには雑菌の侵入から守る防衛共生という形があるそうで、防衛が機能しなかったのかもしれないです。今のところは卵での割り出しは避けるべき虫かなという印象です。

ちなみに同ロットのマットを使用した他の虫で同じ事は起きていないので、餌自体に何か問題があるとは考えられません。

成虫管理の基本は他のホソアカと変わらないと思いますが、メスは特に種切れを起こしやすいと思います。再ペアリング用に、オスをキープしておく事が好ましいと思います。何かと絶やすリスク要因が多い気がしますが、引き続き頑張りたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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