カテゴリー: Cyclommatus

  • インコグニトゥスホソアカクワガタ 飼育記録2025-2026

    インコグニトゥスホソアカクワガタ 飼育記録2025-2026

    インコグニトゥスホソアカクワガタ
    Cyclommatus incognitus
    インドネシア 西スマトラ ソロク Mt. Talang

    特に生体では流通の少ないホソアカです。一度に大量に来るイメージがないので、沢山は取れない種なのでしょう。イベントの際にStag & Stuck様から成虫2ペア購入させていただきました。

    産地はスマトラ島ソロクのMt. Talangで、標高はどこをとっても1200〜2500mはあるようです。幼虫は低温管理で問題無さそうですがマレー半島では低地にも棲息しているようで、これだけでは温度の正解が掴めませんね。情報もあまり無いので手探りの飼育です。

    ●産卵セット
    ホソアカの幼虫使用済みマットを丁寧にほぐして攪拌し、新品マットと混合して水分かなり多めに加水。コバシャ小ケースにハンドプレス機を用いて詰めていきます。下5割は固く詰め、上はふんわり詰めです。

    2025.9.4初回の割り出し。2頭の幼虫に卵は複数。私の環境ではダラダラと産むようで、一気に沢山取れる希望が見えてきません。もう少し温度高い方がいい気もします。卵で割り出すと孵化率が悪いようです。

    2025.10.202回目の割り出しで採れた幼虫数は僅かに1頭。どうやらメスは長生きなようで、2頭とも元気に生存しています。ちなみにこの後は種切れが来たのか追加は無しです。

    産卵セット
    ホソアカの幼虫使用済みマットを丁寧にほぐして攪拌し、新品マットと混合して水分かなり多めに加水。コバシャ小ケースにハンドプレス機を用いて詰めていきます。下5割は固く詰め、上はふんわり詰めです。

    2025.9.4
    初回の割り出し。2頭の幼虫に卵は複数。私の環境ではダラダラと産むようで、一気に沢山取れる希望が見えてきません。もう少し温度高い方がいい気もします。卵で割り出すと孵化率が悪いようです。

    2025.10.20
    2回目の割り出しで採れた幼虫数は僅かに1頭。どうやらメスは長生きなようで、2頭とも元気に生存しています。ちなみにこの後は種切れが来たのか追加は無しです。

    ●幼虫飼育
    発酵マット1本返しです。水分は多めに設定しています。

  • メタリフェルホソアカクワガタ (アエノミカンス) 飼育記録2025-2026

    メタリフェルホソアカクワガタ (アエノミカンス) 飼育記録2025-2026

    産卵セット

    幼虫飼育

    羽化個体

    還元率??

  • ルニフェルホソアカクワガタ |飼育記録VOL.2

    ルニフェルホソアカクワガタ |飼育記録VOL.2

    ルニフェルホソアカクワガタ
    Cyclommatus lunifer
    インドネシア スマトラ島 ジャンビ

    前回の飼育記録はこちらから
    今回はWF1→WF2までの飼育記録になります。メスは自力ハッチ後に回収。少食ですが餌切れNGだと思います。Lightさんのクォーターカッターでプロゼリーを4つ切りし、メスに関しては食べ残す前提で週1度ペースでゼリー交換を行いました。

    産卵セット

    引き続き材は使わずマットのみで産ませます。市販の生おが微粒子マットにホソアカの使用済みマットをブレンドしたものを十分加水し、底半分をしっかり加圧。容器はいつものコバシャ小で2セット組みました。

    2025.3.12
    第一回目の割り出しで十分な数の幼虫・卵を確保。飼育の場合輸送の負荷が無い分成功しがちなように思いますが、飼育個体の方が意外とクセがあるという意見もあります。上記の通りメスの管理には一番気を遣いました。

    幼虫飼育

    3月中旬に初令初期で発酵マットを詰めた800ccボトルに投入。今回は1セットから得られた50頭をボトル管理しましたが、環境構築が上手くいかなかったためか、予想を超える数がボトル内で★になりました。加齢せずに小さいままの幼虫も見受けられます。

    前回の飼育では割り出し遅れで2令投入になってしまいましたが、安全で死亡率の低い飼育を目指すのであれば、安定した2令以降でのボトル投入が良いのかもしれません。

    飼育温度は一貫して室温の19〜20℃。ラックの最下部で管理していたため、実際の温度は-1℃程度ブレがあると思います。ちなみに今回飼育している産地はジャンビですが、同州でさらに詳細産地として標高3000mを超えるクリンチ山(Kerinci)が挙げられます。温度を低めに設定した点は問題ないはずです。

    2025.10.28
    オスも前蛹〜蛹に。蛹室サイズが大きく期待が膨らみます。しかし本種はホソアカクワガタとしてはかなりスペースに余裕のある蛹室を作る傾向があり、これは糠喜びでした。

    羽化個体

    全頭1本返しでメスは7ヶ月・オスは8ヶ月ほどで羽化しました。羽化ズレ等は特に心配のいらない種類のように思います。大型個体になるほど頭楯の突出は大きくなり、テングホソアカの別名に相応しい見応えに。パスチュールやクプレオニテンス程ではないものの、胸部から上が若干緑がかっていて控えめな美しさを感じます。

    ●No.1 2025年11月3日 49mm
    こちらは頭楯がよく発達しており、刺股状の先端が細くメリハリのある個体。

    ●No.2 2025年11月7日 49mm
    頭楯は前方に伸びている個体。

    ●No.3 2025年11月3日 50mm
    頭楯はやや横側に伸びている個体。


    ●No.4 2025年11月20日 50mm
    頭楯の先端は丸みをおび、顎もやや太短く出ている個体。

    ●No.5 2025年11月29日 51mm
    ここまでの最大個体が羽化。キクロの大型個体に特徴的な頭部のコンセント状の凹みが出てきました。頭幅など結構太めの印象ですね。現状残っているラストの蛹はさらに体重が乗っていそうで、すこしだけ期待がふくらみます。

    ●No.6 2025年12月19日 49mm
    期待した割には全然小さかったです。レコードのレの字にも届きませんでした。

    ちなみにメスは大体どれも約23mmほど。パスチュールより小型で、羽化した個体を見比べましたが、胸部の模様には個体差が無いようです。

    敗戦!

    WD購入から2サイクル目のルニフェルホソアカ。
    まさかの半数のボトルは死亡しましたが、多少は幼虫期間を引き延ばせて前サイクルよりは親超えしてくれました。

    しかし特大サイズは出なかったですし、それなりに育ったオスが複数頭いることで若干上振れする個体も出てきてくれた感はあります。数抱えるのも戦略のひとつだと思うのですが、根本的な飼育を変えないと届かないのは間違いなさそうです。

    コフキ系ホソアカに試したい餌がありますし、飼育は続けます。実は昔上手く使いこなせなかったメーカーなのですが、今なら伸ばせる気がします。

    最後までご覧いただきありがとうございました。

  • メタリフェルホソアカクワガタ亜種イソガイ 飼育記録2024-2025

    メタリフェルホソアカクワガタ亜種イソガイ 飼育記録2024-2025

    2年連続 BE-KUWA飼育レコード更新。ホッと一息つけました。また今回のレコード号にて獲得されました皆さまも大変おめでとうございます。

    今回はインドネシアのスラ諸島(タリアブ島・マンゴレ島)に産するメタリフェルホソアカ(亜種イソガイ)の飼育について書いていきます。前サイクルの飼育記録はこちら

    ペアリング・産卵セット

    オス88.2mm(2024年度レコード個体)に同腹のメス29〜28mmを交代で3個体をペアリング。わたくわさんブログで紹介されている通り、オスの気性が荒いため1-2日の短期間で同居を解除しています。コバシャ小ケースにマットのみを固詰めした産卵セットで、1ヶ月ほど経過すると壁面に初令幼虫が観察されます。3セット中2セットから60頭ほどの幼虫が得られました。初令初期で幼虫を回収し早期でボトルに投入していきます。

    幼虫飼育

    前サイクルの結果が良好であったため、容器選択・餌内容は基本的に変えずに続行。産卵セットから得られた初令幼虫を2024年7月〜順次1100ccボトル投入。

    ハンドプレスでの手詰め・プレス機での加圧を交互に行いガチ詰めしています。手詰めorプレス詰めの議論はありますが、どちらにも違う利点があると思います。私は腕力に自信がないため機械の力を借りていますが、パワーのある方には不要かもしれません。

    詰め圧をうまく反映する容器の素材・形状も重要です。私のところでは耐圧性の高いPPボトルを使用しています。各種PPボトルは蓋のフィルターが食い破られやすく、対処方法として通気性の高い熱帯魚用のフィルターをカットして交換しています。コバエの繁殖はサイズに結果に直結するだけではなく、人間関係にまで悪影響を与えるため要注意です。

    管理温度はエアコンで通年20℃。前年度より若干下げ目で管理しています。1本返しを念頭に置いた飼育選択のためボトルの交換はせず、羽化までボトル内で管理しています。

    またギリギリの水分調整に失敗したボトルが一定数あり15頭ほどの幼虫が落ちてしまいました。蛹時点でのアクシデントも複数あり、オスの完品羽化数は想定より少なくなってしまいました。

    蛹室形成をする本亜種の幼虫。ボトル壁面に●型の綺麗な窓を作る個体は特に大型になりました。理由は想像することしかできないのですが、前蛹期のエネルギーロスとかが大きいのではないかと考えています。

    羽化

    メスは2025年1月、オスは同年3月から羽化が始まりました。オスの幼虫期間は最短で7ヶ月・最長9ヶ月程。

    ⚫︎No1. 2025年3月19日 83mm
    ⚫︎No2. 2025年3月25日 88mm
    ⚫︎No3. 2025年3月27日 85mm
    ⚫︎No4. 2025年4月16日 86mm

    ⚫︎No5. 2025年4月18日 90mm
    遂に大台突破!2024年度飼育レコード数値を大幅に超えており、ここまでの最大個体です。後続でのサイズアップを暫く待っていたのですが、この個体を超えるサイズは現れず。本個体をむし社様に持ち込み計測に出し、計測値90.7mmにて2025年飼育レコードに登録しました。

    メタリフェルホソアカクワガタ 亜種イソガイ特大個体

    ⚫︎No6. 2025年5月8日 88mm
    このあたりのサイズ帯になると十分な迫力を感じます。

    ⚫︎No7. 2025年5月8日 86mm
    ⚫︎No8. 2025年6月5日 82mm
    ⚫︎No9. 2025年6月22日 85mm
    ⚫︎No10. 2025年6月28日 89mm
    ⚫︎No11. 2025年7月6日 85mm
    ⚫︎No12. 2025年7月25日 83mm

    総括

    基本的にサイズアベレージは高く維持できました。そして前サイクルより飼育数を抱え、管理温度を若干下げるなど微調整は加えての飼育がサイズアップに繋がったと感じています。

    反省点ですが、去年の飼育ブログでは水分量の話がメインになってしまい、その部分だけが強調された形で読み手に伝わってしまった感が否めないです。自分自身の思考も水分の話に引っ張られすぎていました。

    基本的には詰め圧と高水分の両立でマットの中の空気を抜くことで嫌気状態をつくるイメージです。詰め圧をかけずに大型を目指すとなるとまた違ったプロセスが必要になってくるのだと思います。既に手元にはWF3の幼虫がいますが、今回はそのあたりのバランスを意識してボトル詰めを行いました。今後もさらなるサイズアップを目指していきます!

    番外編!?

    こちら前蛹時点で結構デカいとマークしていた一頭。しかし蛹化を確認しても全く顎先が見えず、とても嫌な予感がして掘り出したら。。顎がグニャグニャに巻かれて悲惨な状態になってます。案の定1週間ほどで☆になりました。奇形ではあるため数値としての信頼性は低いですが、蛹の頭幅は19.8mmと前年度のレコードに比べて明らかに幅が出ています。正常に羽化した場合には2024年度レコードを悠々と超えるポテンシャルがあったと思われ、非常に悔やまれます。

    ●レコード個体を改めて撮影。

    メタリフェルホソアカクワガタ(亜種イソガイ)2025年度飼育レコード個体(写真その1)
    メタリフェルホソアカ(亜種イソガイ)2025年度飼育レコード個体(写真その2)

    さて今回紹介したスラ諸島(タリアブ島・マンゴレ島)のメタリフェル亜種イソガイ。地理的には最大亜種フィナエを産するバンガイ諸島(ペレン島・バンガイ島)に近く、両諸島の間には連続した小島が続いています。

    この両諸島全体はBanggai-Sula Microcontinentとよばれる構造区分に分類されており、氷期にはスラ諸島・バンガイ諸島間が陸続きになった可能性(地質図naviの海面レイヤを参照)があり興味深いです。※地質図naviのリンクを開き、水位を-120mに設定すると確認ができます。

    海水面低下により両諸島が陸続き、あるいは島間距離が短くなることで、遺伝子の交換が行われた可能性があると予想(妄想)しています。

    こうしてみると飼育下における本亜種の表現の振れ幅も納得するところがあります。腿節の黄紋は強く出現する個体から全く無い個体まで個体差が大きく、上翅肩部の尖り度合いも同様で個体差があります。

    このように飼育下のオスでハッキリとした特徴が出にくいのに対し、メスについては上翅の光沢の強さが非常に分かりやすいポイントであるかと思います。この特徴は当方の飼育下では個体差が無く安定しており、おそらく最も信頼度の高い特徴ではないでしょうか。

    いつも以上に熱が入り長文ブログとなってしまいました。
    最後までご覧いただきありがとうございました。

    リンク
    BE-KUWA97号 2025年クワガタ飼育レコードコンテスト
    本亜種の野外での観察記録(iNaturalist)
    わたくわさんブログ
    産総研 地質図navi

  • カナリクラトゥスホソアカクワガタ(ジャワ島亜種) 飼育記録2024-2025

    カナリクラトゥスホソアカクワガタ(ジャワ島亜種) 飼育記録2024-2025

    カナリクラトゥスホソアカクワガタ
    Cyclommatus canaliculatus freygessneri
    インドネシア 西ジャワ スカブミ

    2024年7月21日
    にじろーさんからWF1成虫トリオを購入。特大サイズです。

    2024年11月21日
    初令初期の状態でマットを詰めた1100ccのボトルに投入しました。小型キクロということもあり詰め圧はやや抑えめにしてあります。ブリ部屋にて19-20℃をキープし、翌年2月より順次メスの羽化を確認しました。無駄な体力消耗を防ぐため自力ハッチまで放置します。小型キクロはデリケートで状態の良し悪しがブリードに大きく響くと思います。

    メスが羽化して少し経過した頃にオスが順次蛹室形成を開始。2025年3月以降はオスの羽化が始まりました。

    1頭目52mm、2頭目51mm。
    (委託に持って行ってしまい写真は無しです)

    3頭目は52.8mm。

    2025年4月2日
    現状の最大個体が羽化しました!暫定57.8mmと他のオスと比べて頭ひとつ抜けたサイズです。親超えもレコード更新も出来ずと歯がゆいですが、今年も全然ダメだったなーと思っていたところでの大型羽化ですから素直に嬉しい気持ちも大きいです。

    カナリクラトゥスホソアカクワガタ

    5頭目は55.0mmでした。おそらく今年は追加の羽化予定は無さそうですのでブログを書き切りました。今回はボトル投入後の死亡も少なく、前回よりも質の高い飼育を実現できたであろうと思います。

    また飼育容器やエサ環境まわりの選択は概ね正しかったと思うのですが、半年羽化はどう考えても改善の余地あり。幼虫期間の引き伸ばしだけ工夫すれば、さらなる大型を狙っていけるのでは?と考えています。

    余談ですが産地のスカブミをGoogle Map上で調べると低地の市街地が出てきてしまいます。同じ時期に標本として入荷していた方のラベルは標高2900mのゲデ山 (Mt. Gede)となっており、wikiで見たところ島内で最も降水量の多い地域のようです。これらの情報を頼りに、次サイクルでは飼育温度を少し下げ、水分量も攻め気味で調整してみても良いのではと考えています。

    追記。がっつりレコード更新されちゃいました、おめでとうございます。これを超えるサイズというのは自分の飼育では難しそうですが、一応累代は続いています。

    最後までご覧いただきありがとうございました!

  • クプレオニテンスホソアカクワガタ 飼育記録2025-2026

    クプレオニテンスホソアカクワガタ 飼育記録2025-2026

    クプレオニテンスホソアカクワガタ
    Cyclommatus cupreonitens
    インドネシア スマトラ島 パダン

    成虫入手

    2025年4月7日、八王子のショップKPW様に入っていたWDペアを購入。同年3月29日通関で産地はPadang。サイズは43・26mm。

    私はホソアカの生体を購入する際には念入りに状態チェックするのですが、今回入手したメスは状態バッチリの印象。ここ最近は触覚の張り具合や足の掴む力、動きなどをしっかり見るようになりました。

    産卵セット

    産卵にはキクロ使用済みマットを使用しました。これが最近の個人的なマイブームで、特に産卵にクセがあるとも言われるコフキ系キクロでいい感触を得ています。なるべく状態の良い羽化ボトルからマットを取り出しているのですが、状態を見て泥化しそうだなと感じた際には新品マットを足すようにしています。当然ですが中で幼虫が死んでいるようなボトルは全くオススメできません。

    使用済みマットを撹拌して水分量多めに調整、コバシャ小ケースに下半分を固詰め・上をふんわり詰めで多めの水苔にゼリーを投入してセット完了です。いつも通り20℃管理で材無しセットです。

    2025年5月1日
    1回目の割り出しで20以上の卵を確保しました。一月未満という事を考えると悪くないですね。メスはまだまだ元気ですので、再セットしました!

    幼虫飼育

    幼虫飼育の温度設定は悩みますね。今回購入した産地はパダン(Padang)ですが、より詳細産地の表記がある生体がオークションに出ていたのでチェック。こちらは最大標高2500mとかなりの高標高です。その他Mt. Dempo, Mt. Kerinciが産地としてヒットし、スマトラ島南部の独立峰に点々と分布していることが伺えます。

    今回は手元に残った幼虫14頭を管理します。
    生オガ発酵マットを詰めたPP1100cc容器に幼虫を投入、1本返しで羽化までワインセラー内の17℃で管理しました。

    羽化個体

    2026.2.3
    前年12月頃に羽化確認していたメスの自力ハッチを確認。サイズは25-27mmで前胸が黒に塗りつぶしの個体が2頭出ました。写真を見返すと種親のメスも同じタイプでしたね。ハッチ直後からゼリーを与えて成虫管理に移行しました。

    ●No.1 38mm
    2026年2月中旬羽化

    ●No.2 43mm
    2026年2月下旬羽化

    ●No.3 46mm
    2026年2月下旬羽化

    ●No.3 42mm
    2026年3月上旬羽化

    羽化はこれで終了です。オス4メス10で結構偏りましたね。残念ながらオスはそこまで大きく育てられませんでした。

    この手の中型ホソアカは攻め方のさじ加減が難しいというか、全方位でシバき倒すと多分ダメなんですよね。大型ホソアカとはまた違った工夫が必要そうです。

    成虫は19℃でプロゼリーを爆食しています。本種の成虫は高標高の涼しい環境で活動しているのではないでしょうか。

    このように成虫の活動温度帯をみる限り、今回の管理温度は低すぎることはないように思われます。シンプルに餌の使い方の問題であったと自覚しています。やはりクセがありますね。

    あと写真ではイマイチ伝わらないのですが、淡いグリーンの体色は格別に美しいです。サイズさえ出せてしまえば楽しみが倍増すること間違いなしですので、飼育は継続したいと思います。

    最後までご覧いただきありがとうございました。

  • エラフスホソアカクワガタ |飼育記録 Vol.4

    エラフスホソアカクワガタ |飼育記録 Vol.4

    エラフスホソアカクワガタ
    Cyclommatus elaphus
    インドネシア スマトラ島 Mt. Dempo

    2023年6月 1齢幼虫を800ccボトルに投入
    2023年11月 3齢幼虫を2本目(1400cc)に交換

    2024年10月24日 蛹室形成開始を確認。
    幼虫を見てデカいと確信しました。腹の部分が丸々太っていますね。ボトル投入から一年弱が経過していますが、内部の状態は至って良好なように見えます。

    ちなみに同様の管理でも半年早く羽化した個体もいます。温度管理も一貫して20℃キープですので、幼虫期間がここまで分かれてしまう理由は謎です。

    2024年12月14日 蛹化を確認。
    いや待ち遠しかった!過去一デカい蛹が見れて嬉しすぎます。

    2025年1月26日 羽化を確認!
    長すぎて待ちくたびれましたが、辛抱が報われる瞬間です。ちょうどこの日はイベントに出店していて、帰宅したところで無事羽化した姿を見ることができました。疲れも一気に吹き飛んで写真撮りに熱中。

    軽くノギス当てましたが、左は余裕で90取れます。しかし蛹の時から気づいていましたが、左右の顎ずれが大きい。ビークワ方式では左右の平均をとるようですので、固まってから正確な数値は記入します。

    本個体は羽化まで19ヶ月と、かなりの長丁場でした。ホソアカの飼育もだいぶ傾向が掴めてきたところと思います。今後とも様々な種でサイズ狙いの飼育を続けていけたらなと。最後までご覧いただきありがとうございました。

  • ルニフェルホソアカクワガタ |飼育記録VOL.1

    ルニフェルホソアカクワガタ |飼育記録VOL.1

    ルニフェルホソアカクワガタ
    Cyclommatus lunifer
    インドネシア スマトラ島 ジャンビ

    明けましておめでとうございます!(投稿日2025年元旦でした〜)
    当ブログも始めてからいよいよ4年目に突入!初めの頃は採集くらいしかあげるネタがなかったのですが、いよいよ飼育の方も充実してきたなという実感があります。今年もたくさんの方に見ていただけるよう頑張ります!それでは早速ですが本題へ。

    ルニフェルホソアカクワガタ 野外採集個体

    成虫入手
    2024年5月3日、スマトラ島ジャンビ産の野外品を入手。
    マレー半島、ボルネオ、スマトラ島と本種の生息範囲は広大ですが、カナリクラトゥスのような亜種分類は無いようです。とはいえサイズ伸びやすい程度の特徴は大いにありそうなので気になります。ちなみに現レコードはスマトラ産のようですね。少しプレッシャー!

    産卵セット
    1セット目は栄養フレークのみでセットしたのですが、卵で取り出したら溶けて孵化率ゼロという残念な結果に。試し割のつもりで追加を期待していたんですが、その後メスがお亡くなりであっけなく終了。そして2セット目は今年の「むしフェスタ福島」にて購入したキクロ用産卵用マットを同ケースに詰めたセットで挑戦。反省点を活かしてあえての放置を敢行!7月初旬に初2齢幼虫を4頭回収。本当は初令初期で取り出したかったんですけどね、小型キクロあるあるの加齢早すぎる問題と、絶対卵溶けロス回避したかったので仕方ないです。

    ちなみにホソアカの野外品で大当たり引いたことは少ないのでなんとも言えないですが、このタイプのキクロは材があった方が無難そうですよね。しかし初令初期から諸々調整したマット食わせた方が後々の成長に良さそうな感じが私の中ではあります。それに「材産み→卵で取り出す」は個人的に何か違うんですよね。そんな理由ですが私はマットのみの産卵に拘っています。

    幼虫飼育
    回収した2齢幼虫は、雌雄の判別無しで高水分の発酵マットを詰めた硬質クリア800ccボトルに投入。いつも通りボトル下半分は嫌気変色していますが、生育に全く問題はなかったです。10月下旬にメスの蛹化、11月中旬にオスの蛹化を確認しました。孵化→羽化までちょうど半年ほどで羽化しており、カナリクラトゥスなどと同様に相当サイクル早い印象です。管理温度は一貫して20度なんですが、大型を狙う際はもっと冷やしていい感じはしますね。今回4頭中無事羽化したのは3匹、1オス2メスと累代するには丁度良いバランスです。

    2024年11月18日 オスの蛹化を確認

    同12月下旬、オスの羽化を確認しました。翌2025年1月1日、掘り出して撮影!小型種なだけあって固まるスピードは早そうです。ルニフェルらしい形にはなりましたが、47.6mmとまだ伸びしろしかないサイズです。

    ルニフェルホソアカクワガタ

    前に張り出す頭楯がとてもカッコいいですね〜。これはコフキ系キクロ全般で思っているのですが、写真より現物の方が圧倒的に魅力が伝わる種類だと思います。余談ですが今年はパスチュールも飼育したいですね。

    最後までご覧いただきありがとうございました。

  • アラガールホソアカクワガタ 飼育記録2024-2025

    アラガールホソアカクワガタ 飼育記録2024-2025

    アラガールホソアカクワガタ
    Cyclommatus alagari
    フィリピン パラワン島 Mt.ガントン

    前回の記事はこちら
    本種の飼育も3サイクル目に突入しました。

    成虫入手

    2023年12月、オオカブトの部屋様より大歯65mm(レコード血統)ペアを購入させていただきました。2024年3月に当方で羽化したメスとペアリング。改めて大歯を狙います。

    前のサイクルと異なりスムーズにメイトガードに進まず、今回は長めの3-5日間をかけてペアリングを行いました。過去の飼育でメス殺しが発生した経験上、長期のペアリングは危険と感じていたのですが、今回ペアリングしたメス5頭は全個体無事でした。ペアリングの相性などは個体差もありうるのではと感じています。

    産卵セット

    産卵セットの内容は、キクロの食いカスマットに粗チップの新品マットを混ぜたものを使用。一般的なホソアカ産卵セットとはかけ離れていますが、アラガールにはバッチリハマる印象です。水分は他のホソアカよりも多めに設定し、コバシャ小の底3割はハンドプレスでガチ詰め。セットの上は湿らせた水苔をたっぷり敷き詰め、栄養補給のプロゼリーを4つ切りして入れておきます。同内容のセットを5セット作成し、室温20°で管理しました。

    真面目にセットしたつもりでしたが3セットは幼虫が全く取れず。そして成功した2セットは引くほど産んでしまい、お世話になっている方々に少し飛ばしつつ、残った90匹を抱えることになりました。一般的に産卵セットは微粒子を追求する人が多いと思いますが、本種に関してはメスが粗いチップに良い反応をしている感じがします。もちろん条件次第では微粒子でも普通に沢山産むと思います。本種はメスの寿命がやや長く、産卵セットに入れてから2ヶ月が経過してもまだ産卵を継続しています。

    幼虫飼育

    マットのレシピは基本的に前回と変わりませんが、水分量をさらに多めに設定し、詰め圧も限界までかけました。ボトルの底7〜9割は嫌気発酵して黄色ぽく変色しています。

    メインのボトルサイズは1100cc。あまり考えずにボトル詰めた後すぐに投入してしまい、水分が噴出して3割ほどの幼虫が死滅しました。今後は投入まで2週間ほどボトルの様子を見て、水浸しになったボトルは排水などの対策をしていきたいです。

    投入後は一貫して20℃前後で管理を継続し、投入から5ヶ月程経過した9月にはメスが順次蛹化。11/2には自力ハッチする個体が現れました。上がってきたメスは逐一回収して水苔プロゼリー管理。

    オスの方も10月下旬から蛹室を形成し始めました。今回は水分量など相当攻めたつもりだったのですが、初期蛹化の個体は中歯を連発。ハサミこそ出ないものの、先行きには不安が生じます。

    そして12月以降に蛹化した個体は軒並み大歯の形状に!!

    溺死させてしまった幼虫には申し訳なかったですが、ギリギリの水分量を狙って正解でした。冬頃は特に乾燥しがちで水分量低下が見られたので、ペットボトルで追加加水して環境調整。加湿器のお水を毎日入れ替えられるようなマメな性格ではないのでこうしています。

    蛹の形状には個体差があります。小内歯の数と形、スーパー大歯とよばれる最大内歯前方の突起の有無は言わずもがな。そして頭部の衝立状突起の形状が富士山型になる個体となだらかな個体。顎がスラっと縦伸びするタイプとそうでないもの。(真上からの比較画像がなくてすいません)

    大歯形の個体は2月上旬〜3月上旬にかけて羽化。最大サイズは64mmが1頭、次点で63mmが3頭と飛び抜けたサイズの個体は出ませんでしたが、嬉しい事に2頭は片顎が少しだけスーパー大歯の形状で成虫になりました。

    ちなみにメインで使用した1100ccボトルに加えて、少数のみPP1400ccで管理していました。飛び抜けたサイズ結果には上手く反映されなかったものの、今後の対策次第では伸び代を感じています。今回1400ccボトルがサイズに反映されなかった原因としては、ボトル口が広く水分が抜けやすいのに対処しなかった点、プレス機の直径の関係で詰め圧がゆるゆるだった点が考えられます。

    これらの点を解決できれば1400ccの方が適切なボトル選択のように思います。本種に関しては幼虫の活動を見ている限り、底面が広い方が蛹化時の動き回りが穏やかに見えました。

    産卵セット

    ペアリング中の事故で2メスをロス!
    産卵セットは食いカス+既製品マットを固詰めしたセットを作成。合計で5つ作成したのですが、うち3頭はすぐにセット内で力尽きてしまいました。恐らくオスと合わせるために寿命をすり減らしてしまったものと思います。

    2025.5.29
    壁面に幼虫を観察!
    インラインは1セットのみでギリギリ繋がりました。ど初心者の頃よりも打率が低くて頭抱えてしまいましたが、正直ホッとしました。キクロに関してはメスの鮮度が何より重要であるということを改めて認識する機会だったと思います。次サイクルはメスの幼虫期間の引き伸ばしに関して手が打てればと思います。

    少しだけ宣伝!

    わたくわさんの新著『魅惑のクワガタ』にて、当方より旅立ったオスを載せていただきました。飼育者としてこれほど光栄なことは無いです。皆さん既に書籍を手に取られている頃と思いますが、気が向いた時にチラッと覗いていただけたら嬉しいです。

    『魅惑のクワガタ』オンライン注文はこちらから

    ちなみに読書感想ですが、様々な種類で野外での生態に言及があるのがとても有り難いです。読むだけで自分の興味の幅が広がりますし、図鑑を見て現地に足を運んでみたくなる一冊と思います。

    長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。目標であった大歯出してみよう!はクリアしましたので、次は飼育の質を上げて大歯率の向上とさらなる大型個体の作出に注力したいです。

  • カナリクラトゥスホソアカクワガタ |飼育記録Vol1

    カナリクラトゥスホソアカクワガタ |飼育記録Vol1

    カナリクラトゥスホソアカクワガタ
    Cyclommathus canaliculatus
    🇮🇩インドネシア ジャワ島 スカブミ

    産卵セット
    野外品メス単を2匹使ってセットへin。栄養フレークを水分多めで固詰めのセットで、片方は7頭幼虫を取り出し、もう片方はまさかの産卵数はゼロ。柔材を入れればまた結果は違ったかもしれませんが、特に中型〜小型キクロの野外品は状態による左右が大きいような印象があります。

    幼虫飼育
    2024年1月に初令幼虫の孵化を確認。本当に数が少ないので、少数精鋭VIP飼育でサイズを狙っていきたいです!我が家はコバエ混入などの理由でそもそもプリカは使わないので、ホソアカ用に詰めた800ccボトルに投入しました。

    2024年6月初旬、雌雄ともに蛹化を確認。理由は分かりませんが全く羽化ずれなしです(サイズは期待できないかもですね…)我が家は低温管理でどの種もサイクルに時間がかかってしまいますが、本種はダントツで累代回るのが早くてボトルに入れるのが勿体無いと思うまであります。同年7月初旬に羽化を確認。小型キクロにはかなり食べずらい環境だったようで、わずか1オス1メスが完品羽化、不全2匹、他溶けるという惨状。大型キクロ用に余ってたボトルに入れたのが失敗でしたね。飼い方そのものを見直します。

    カナリクラトゥスホソアカクワガタ

    今回最大は54mmとレコードには全く及ばず。
    このサイズでは、みんな出してる普通な感じだと思います。気分ですが、このラインは一旦打ち止めします


    懲りずにリベンジ
    2024年7月21日、にじろーさんから、同産地オスメス5匹セットを破格で購入。オスがかなりの特大で57mmと現レコードとほぼ同じ数値です。産卵セットは前回と変わらず栄養フレークで。しかしこの種類、マットだと全然産まん。。うちはド初令から幼虫飼育で使うマット食わせたいので材は入れないんですが、2セット合わせて16匹という結果でした。コフキ系でマット爆産ってどうしたらいいんですかね〜。

    幼虫飼育
    マットのブレンド比率と詰め圧はしっかり再考しました。容器サイズも800→1100ccに拡大し温度も20度とやや低めで管理しています。次こそは結果につながってほしいですね。最後までご覧いただきありがとうございました〜