アラガールホソアカクワガタ |飼育記録Vol3

アラガールホソアカクワガタ
Cyclommatus alagari
フィリピン パラワン島 Mt.ガントン

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本種の飼育も3サイクル目に突入しました。

種親購入
2024年3月、SINさんよりヤフオクで購入させていただいたレコード血統の大歯65mmオスに、これまで累代しているラインのメスを掛け合わせ。ちなみに現レコもSINさんの血統の累代ですので、大型狙いとしてベストな選択ではあったはずです!

前のサイクルと異なりスムーズにメイトガードに進まず、今回は長めの3〜5日間をかけてペアリングを行いました。過去の飼育でメス殺しが発生した経験上、長期のペアリングは危険と感じていたのですが、今回ペアリングしたメス5頭は全個体無事でした。ペアリングの相性などは個体差もありうるのではと感じています。

産卵セット
産卵セットの内容は、キクロの食いカスマットに粗チップの新品マットを混ぜたものを使用。一般的なホソアカ産卵セットとはかけ離れていますが、アラガールにはバッチリハマる印象です。水分は他のホソアカよりも多めに設定し、コバシャ小の底3割はハンドプレスでガチ詰め。セットの上は湿らせた水苔をたっぷり敷き詰め、栄養補給のプロゼリーを4つ切りして入れておきます。同内容のセットを5セット作成し、室温20°で管理しました。

真面目にセットしたつもりでしたが3セットは幼虫が全く取れず。そして成功した2セットは引くほど産んでしまい、お世話になっている方々に少し飛ばしつつ、残った90匹を抱えることになりました。一般的に産卵セットは微粒子を追求する人が多いと思いますが、本種に関してはメスが粗いチップに良い反応をしている感じがします。(条件次第では微粒子でも全然産むと思います)。本種はメスの寿命は長く、産卵セットに入れてから2ヶ月が経過してもまだ産卵を継続しています。

幼虫飼育
マットのレシピは基本的に前回と変わりませんが、水分量をさらに多めに設定し、詰め圧も限界までかけてみました。前回は終齢の段階で水分が抜けてしまい勿体なかったです。ボトルの底7〜9割は嫌気発酵して黄色ぽく変色しています。色々やり方はありますが、ホソアカには適した環境だと思います。

メインのボトルサイズは1100cc。あまり考えずにボトル詰めた後すぐに投入してしまい、水分が噴出して3割ほどの幼虫が死滅しました。今後は投入まで2週間ほどボトルの様子を見て、水浸しになったボトルは排水するなどの対策をしていきたいです。

投入後は一貫して20℃前後で管理を継続し、投入から5ヶ月程経過した9月にはメスが順次蛹化。11/2には自力ハッチする個体が現れました。上がってきたメスは逐一回収して水苔プロゼリー管理。

オスの方も10月下旬から蛹室を形成し始めました。今回は水分量など相当攻めたつもりだったのですが、初期蛹化の個体は中歯を連発。鋏虫こそ出ないものの、先行きには不安が生じます。

前半の伸び悩みから若干の諦めモードではいたのですが、12月以降に蛹化した個体は軒並み大歯の形状に!!溺死させてしまった幼虫には申し訳なかったですが、耐えられる水分量ギリギリを狙って正解でした。冬頃は特に乾燥しがちで水分量低下が見られたので、ペットボトルで追加加水して環境調整。加湿器のお水を毎日入れ替えられるようなマメな性格ではないのでこうしています笑。

こうしてみると蛹の形状、かなり個体差があります。小内歯の数と形、スーパー大歯とよばれる最大内歯前方の突起の有無は言わずもがな。そして頭部の衝立状突起の形状が富士山型になる個体となだらかな個体。顎がスラっと縦伸びするタイプとそうでないもの。(真上からの比較画像がなくてすいません)

実はメインの1100ccボトルに加えて、少数のみPPボトル1400ccで管理していました。残念ながら大歯率も低いなどサイズには上手く反映されなかったものの、今後の対策次第では伸び代を感じています。

今回サイズに反映されなかった原因としては、❶ボトル口が広く水分が抜けやすいのに対処しなかった❷プレス機の直径の関係で詰め圧がゆるゆるだった。以上のことが考えられます。これらの点を解決できれば1400ccの方が適切なボトル選択のように思います。幼虫の活動を見ている限り、本種に関しては底面が広い方が負荷が低そうでした。

まだまだ定期的に更新しますが一旦公開。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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