アラガールホソアカクワガタ
Cyclommatus alagari
🇵🇭フィリピン パラワン島 Mt.ガントン
●幼虫飼育
2023年6月、孵化した36頭の幼虫を1100cc半透明ボトルと800ccクリアボトルに分けて、マット飼育で管理してみました。マットは性質の異なる2種類をブレンドし、水分量は通常種よりもかなり多めに加水し、プレス機で圧をかけて詰めました。管理温度は20℃前後でした。
●蛹化〜羽化
11月初旬〜12月初旬にかけてメスは順次羽化!
オスの方は12月〜蛹化しました。どう頑張っても同じ環境だとおよそ1ヶ月半〜2ヶ月ほどは羽化ズレしちゃうみたいなんですが、本種のメスはキクロの中では比較的丈夫で短命ではありません、きちんと管理すれば問題ないと思っています。
❶オス 12/1蛹化→5.1g
❷オス 12/3蛹化→5.8g
❸オス 1/7蛹化→ (未計測)
結局メスに大きく偏り、オスは全部で9頭。そのうち大歯に近い形になった蛹はわずか2匹でしたが、アラガールはじめて2サイクル目にしてはまずまずの結果と思います。
さて、ボトルサイズを分けて飼育した結果についてですが、残念ながらクリアボトル800ccの方はサイズは伸び悩み、半透明ボトル1100ccはサイズアベレージも高く、自己サイズ更新は間違いないです。1100ccボトルは中の環境が最後まで良好だったのと、蛹化前の暴れが少なかった印象はあります。
これはブリーダーの意見の割れるところですが、大型のメスを用いると大型が狙いやすいという話は個人的にすごい納得ではあります。熱帯魚界隈でもよく聞く話ですが、体の大きなメスから生まれる卵は大きいですし、その分成長も有利な可能性があるのかなと思いました。
●レコード血統購入など
2ヶ月の羽化ズレの間にメスを待機させるのもアレなので、アラガールのレコードホルダーSINさんから、レコード血統65mmペアを購入しました!このサイズの個体はカッコ良すぎますよね!左右で若干歯形が違うのもちょっと面白いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!次回の記事は羽化結果〜産卵セットまで書いていこうと思います。
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