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  • 光学素子を用いたニジイロクワガタの構造色観察

    光学素子を用いたニジイロクワガタの構造色観察

  • 【標本】マライタ島産 スペキオススホソアカクワガタ

    【標本】マライタ島産 スペキオススホソアカクワガタ

    スペキオススホソアカクワガタ
    Cyclommatus speciosus anepsius
    ソロモン諸島 マライタ島

    マライタ島産 スペキオススホソアカクワガタ

    野外個体20頭ほどが手元に届きました。本種はキクロマトス属内でも特に好きな種類ですからとても嬉しいです。しかし届いた時にカビだらけで大変なことになっていて、エタノール漬け→軟化→乾燥機で対処しました。

    野外個体20頭ほどが手元に届きました。本種はキクロマトス属内でも特に好きな種類ですからとても嬉しいです。しかし届いた時にカビだらけで大変なことになっていて、エタノール漬け→軟化→乾燥機で対処しました。

    マライタ島はソロモン諸島内でも特に流通の多い産地で、飼育で特に大型個体が羽化するようです。今回入手した個体は最大52mm、最小39mmと特大クラスは居ないものの、各歯形がざっと揃い満足しています。余談ですがラテン語の”speciosus” を調べたところ「美しい」「見栄えのする」という意味なんですね。

    体色は赤褐色〜薄いグリーンまで個体差が豊かです。基歯はマライタ産の場合は真上ビューからは見えず、真横から見ると2つの基歯はほぼ同じ長さ、歯の向きもほとんど同じ方向に伸びています。

    こちらの個体は腿節の黄紋が(前脚のごく狭い範囲を除き)消失しています。本種に限らずキクロマトス属における黄紋の出現は、少なくとも島単位で強い傾向はあるようです。

    ただ同産地の個体を集めても紋の範囲には明らかな個体差が存在し、外れ値的に100%紋が消失する個体が居てもおかしくはないと思います。今後もより多くの個体を手に入れて調べてみたいところです。

    割愛しましたが、顎折れなど損傷の目立つ個体も一部おり、野生下での闘争の激しさが感じられます。飼育下でもペアリング時の事故が頻繁に報告されており、基本的に大人しい種の多い本属の中では異例ともいえる気性の荒さではないでしょうか。

    1つ産地が手に入ると今度は各島を集めたくなりますね。特にベララベラ島と原名亜種のブーゲンビル島。最後までご覧いただきありがとうございました。

  • 補足編:多面発現と遺伝形式

    補足すべきことが多々あり追記しました。

    前回記述した通り、青紋遺伝子は「上翅の紋」「艶消し」など複数の形質を有する多面発現であると考えています。しかしひとつの遺伝子座が複数の形質に影響し、それぞれ異なる遺伝形式をもつことが現実的にあり得るのか?

    これについてはヒトの鎌状赤血球症の事例が分かりやすいかと。これはHBB遺伝子座による遺伝子疾患であり、複数の形質(貧血症・マラリア抵抗性)を持つことで有名ですが、臨床症状としての貧血症状は劣性遺伝、マラリア抵抗性は優性遺伝と説明されます。

    さらに劣性遺伝について少し補足。メンデルの法則でお馴染みのエンドウマメの「シワ」の形質ですが、実は顕微鏡でヘテロ接合体を観察すると、微細な皺が見られるそうです。つまり肉眼レベルでは劣性遺伝、顕微鏡レベルの観察では不完全優性とも言えてしまうわけです。

    単一の遺伝をみても形質ごとに遺伝形式は異なりますし、形質を観察するスケール次第で結論が変わってしまう点は留意すべきではないかと。

    ちなみに青紋の判別ですが「青紋範囲に関わらず、紋さえ出ていれば青紋(ホモ接合体)」で問題ないはずです。紋あり(ホモ接合体)同士で交配した際に、範囲の大小に関わらず次世代は100%紋ありが出現するためです。

    またホモ(紋あり)×ヘテロ(紋なし)の交配を実施しましたが、次世代の青紋率は100%とならずホモとヘテロ両方が出現します。以上の交配例から、紋が全く出ない場合をヘテロ接合体として扱うことが妥当と考えたわけです。※ヘテロ同士の交配パターンでは、次世代でホモ・ヘテロ・野生型が混在するため扱いに注意が必要です。

    遺伝形式を説明するのであれば、交配結果や分離データで確認する必要があります
    ここは読んでいて思わず吹き出しそうになりました。

    青紋の遺伝について熱心にブログで書き書きしているのは貴方では?その理屈では数字出して議論する責任は当然そちらにもあると思うのですが。「検証の時間を捻出できない」と公言されてしまった以上、ご自身が議論するポジションに居ない事を自供してしまったという事になりますが良いのですか?

    「母数がないと認めない、母数があっても認めない、自分は時間がないから確かめないけど好きに書く」こういう事を平気で言えちゃうものなのかと。

    またn数を増やせば法則通りの理論値に近づくとは限りません。エピスタシスの可能性は?適応度(ω)による浄化選択は?これまた変数が多すぎて言い出したらキリがない。

    毎度毎度、後手で「火消し」に回るこちらの気持ちも察してほしいです。多かれ少なかれ虫を扱う際にはセンスが問われると思うのですが、手取り足取り説明した上で理解されないのは、これまた別の問題なのかなと。

    最後に青紋コンボについて。初期の青紋はノーマルから若干レッド寄りの前胸色を有していました。その後に青紋×他形質の交配が各ブリーダによって熱心に取り組まれて様々なコンボが出現していったのです。例えば青紋紫紺に関しては、青紋×紫紺のアウトライン交配から作出されています。

    ここ5年位の動向を追うだけでも、青紋のベース色が多様化した理由は推察可能と思うのですが。とはいえインターネット上の情報も一定の「目利き」が必要というのもまた事実。

    追記。
    検証する際のn数は多いに越したことは無いが、ショウジョウバエなど一部のモデル生物を除き、コスト面でハードルが高いのが実情です。実際に科学雑誌においても非常に少ない観察数で遺伝形式を示唆する場合は往々にしてあります。

    また消去による帰納法で再考した場合も結論は同じと考えられます。既に示した結果により優性・不完全優性・共優性遺伝は選択肢から外れます。交配パターンの雌雄を逆にした試行でも結果は変わらず、伴性遺伝も選択肢から外れる。残る結論は先述した通りです。

    ここで日本語の話をしても不毛なのですが、「違和感」「噛み合わない」「話が合わない」は明らかな否定表現なんですよね。否定表現を用いて遺伝形式の説明を行なっている以上、氏が言い出した「立証責任」「最低限必要な検証」が発生する点に早く気づかれた方が良いのではと。

    己の求めるデータが世に出ていない場合、それは自分で取りに行くのが大前提です。

    あくまで直近の交配例を示すとすると、青紋×野生型の交配で得られたF1を21頭管理、結果は全て紋なしでした。同様の交配は過去4回は試しましたが常に結果は先に示したものと同様でした。

    これ自体が理想的なn数かはさておき、時間を言い訳に検証しない人間が無努力で、臆面もなく強請るものでない事だけは確かなのです。

    最後までご覧いただきありがとうございました。

  • キプルツヤクワガタ 飼育記録 2026

    キプルツヤクワガタ 飼育記録 2026

    キプルツヤクワガタ
    Odontolabis cypri
    ボルネオ島 サバ州 トゥルスマディ山

    2026.3.1
    浜松町の生体即売会にてWD♀単品(B品)を購入。2月1日入荷でサイズは29.4mmでした。後脚が欠けていますが元気です。

    2026.3.2
    スダジイ赤ガレに少量のNマット、カステルナウディツヤの糞をおまじない程度に入れてねっとり撹拌。水分は多めに加水し、コバシャ小ケースに加圧せずに入れました。温度は19度ほどです。

    2026.3.10
    産みました!!卵はたこ焼き大の土球の中に産み付けられています。球を作るのに結構時間がかかるようで、8日で2球→2卵を回収。

    実はOdontolabis属の産卵実績は本種が初で、これまでWD購入→撃沈が続いていただけに嬉しすぎます。ちなみに今回使ったNが若干古そうだったのですが、それがかえって功を奏した感はあります。あえて寝かせたものを選ぶのも、技術のうち。

    2026.4.1
    2回目の割り出し。一度産卵がストップしてしまい、土の粘性を上げて再セットしたところ良く反応しました。5卵の追加です。基本的に土球1つに卵は1つのようです。しかし器用に作りますよね。先に回収した卵も健康そうで一安心です。

    2026.5.1
    初令幼虫の孵化を確認しました。孵化まで2ヶ月弱はかかるんですね、

    おそらく幼虫期間長そうですし、一旦ブログだけ上げちゃいます。経過は逐一追記するスタイルで。

    その後の経過ですがコバシャ内で全滅しました。泣いてよろしいでしょうか?こんなの飼育記録ではないよの声が聞こえてきそうです。

    最後までご覧いただきありがとうございました。

  • カプレオルスソリアシサビクワガタ |飼育記録vol.1

    カプレオルスソリアシサビクワガタ |飼育記録vol.1

    羽化

  • アスタコイデスノコギリクワガタ |飼育記録Vol2

    アスタコイデスノコギリクワガタ |飼育記録Vol2

    アスタコイデスノコギリクワガタ
    Prosopocoilus astacoides pallidipennis
    🇮🇩インドネシア スマトラ島 ベンクール

    前回の飼育記事
    大きく育てるにはクセがあると言われているアスタコ。かっこよくていい虫!とは言われますが、そもそも野外品が呆れるほど安価なため、大真面目に飼育している人も少ないイメージはあります。(いわゆる地獄虫)

    蛹化-羽化

    2024年1月10日
    オスの蛹化を確認しました。掘り出した瞬間ドキッとしました。多分でかい。

    本種の特徴である頭部中央の2本の突起は、特大個体になると形が横に広がってくるイメージがあったのですが、この蛹はまさにそんなスタイルだったので期待が膨らみます。現レコードが72.7mmなので、せめて70mmはのっていたら嬉しいなと。ノギスを軽くあてて眺めたりする時間はとても楽しいです笑

    そういえば2022年には74.3mmの特大野外品が入荷していたんですよね。当時は少し話題になっていた記憶があります。写真を今見返すとなかなかゴツい個体だという印象。全体的に太く湾曲も強く、先述した頭部の突起も大きく発達しています。スマートな体型の方が体長は稼ぎやすいので、実際はさらに大きな野外個体がいても不思議ではないというポテンシャルを感じました。

    2024年2月15日、待ちくたびれましたがようやくオスが羽化しました。偶然にもマットの質と水分量はいい塩梅にマッチしたのでしょう。1本目は水分多めガチ詰め800cc、2本目は1400cc水分普通詰め圧やや強めで羽化しました。

    仮計測70.2mm!固まって再計測したところ69mmでした。これくらいサイズがあると非常に見応え十分ですね。メスの方は羽化から3ヶ月で活動を開始しました。やはり他の方の情報通り少し寝る種類みたいです。活動開始後は活発に歩き回るのでわかりやすいと思います。

    体が固まったので再計測&撮影〜
    お気に入りの個体は角度変えてパシャパシャ撮っちゃいますよね。

    1サイクル目の結果は69.7mmとなりました。わずかに70の大台は逃してしまいましたが、次こその思いで飼育を継続していきます。

    ●産卵セット
    先日勢いあまって野外採集品3ペア購入しました。産卵は微粒子の発酵の浅いマットを固く詰めれば普通に産んでくれます。通常投入から数日で壁面に卵が何個も見えるのですが、少し経過して見ると何故か消滅…。実は以前も同じことが起きたので、単に採卵数を上げたい場合は、卵のうちに取り出すのも悪くはないのかなと。こまめに割り出す方法にシフトし、3セット中2セットから無事幼虫を確保。合計で120匹の幼虫を得ることが出来ました。伸ばし方はある程度わかったので数抱えてみよう!という作戦でしたがちょっと多過ぎました笑。

    手元にあるオスと追い掛けなどはせずに、買った状態のままセットしています。正直アスタコに関しては雌雄とも状態よく入荷することが多く安心感があります。特にオスは寿命が近い生体は羽が黒っぽく変色するので、判別が容易な点もあるのかもしれません)

    ●幼虫飼育
    生おが発酵マットを水分多めに加水、前回同様三階松プレス機を利用して800ccボトルにガッチガチに詰めていきます。(実際は200リットルを前にして涙目)翌日には嫌気発酵してボトル底半分は黄色に変色しているはずです。こんな環境にど初令を投入していくわけですが、毎回大丈夫かよ…と心配になるものの生存率は極めて安定しているんですよね。オスは1本返しも試しつつ、一部サイズ狙いで2本返しで交換しようと思います。

    2024年6月8日
    ボトル投入から5ヶ月が経過し、オスは3齢初期、メスは3齢後期となりました。メスは1本で十分ですが、一部のオスのみサイズ狙いの実験としてボトル交換。体重を計測しました。14.5g、13.4g、14.1g、10.2gといった感じで、いい感じに体重が乗っているのではないでしょうか?

    餌の状態も極めて良好なので正直1本で見れるサイズは出てくるはずなんですが、今回は数がいるので質の面でも攻めていきたいですね。1本目と同様800ccボトルに、生おが発酵マットを少し水分を抑えてプレス機で加圧。あまり硬くすると潜れなかったり、潜る際に過度にエネルギーを消費すると考えたので、1本目よりは少し抑えめに加圧しました。最後までご覧いただきありがとうございました。