ミクラミヤマクワガタ
Lucanus gamunus
東京都 御蔵島
2022年に東京都の昆虫ショップRTNさんにて幼虫を6匹ほど購入。同年末に羽化した1年1化の羽化個体は成虫管理の経験の浅さが原因でブリード失敗してしまいました。そして翌2023年10月に2年1化の個体が羽化し、翌春の2024年に再度ブリードのチャンスがやってきた形となります。
2023年11月、羽化からひと月が経過し十分固まっただろうと判断し、11°のワインセラーで休眠(冬眠)入り。おそらく国産種に関しては四季を再現した温度管理が重要なのかなと思います。そしてブリード初期から大変お世話になっているYTT氏から同産地のペアを補強でいただいてしまいました。こちらは2月羽化なので少々タイミングをずらす必要がありそうです。採集禁止種で同産地1ラインはかなり不安なので大変ありがたいです。
ペアリング
2024年4月下旬、羽化から半年が経過していたので11°のセラーから一旦18°に移行。低温だしまだ動きは鈍いかと思いきや思いっきり活動を開始していました。触覚ピンピンで爪の力もしっかり入っているのでわかりやすいですね。
200ccプリカに十分湿らせた水苔とゼリーを入れてオスとメスを同居させたところ、2時間で交尾を確認しました。交尾時のオスはメスをカリカリ噛むなど少し危なっかしく、交尾確認後はすぐ別居させました。
ミクラといえば黄紋が注目されがちですが、赤タイプも個人的に好きなんですよね…
産卵セット
活動開始後は比較的寿命が短いと思うので、ホムセン黒土・低添加発酵マット・幼虫が食べたマットを1:1:1ほどの比率で混ぜ、コバエシャッター小の容器を使用し、下4割は圧を掛けて詰め、残りはふんわり詰めで組みました。1週間後試しに割り出したところ、5卵を回収。ローペースながらしっかり産んでくれています。
初飼育なので色々試しながら飼育したいのもあり、2回目のセットは上記の内容に加えて丁度手に入れたインセクトマングローブのSGIマットを試しに混ぜてみました。セット2週間で15卵回収しました。感覚的なもので言語化は難しいですが、個人的にしっくりくる良いマットでした。次からは黒土・SGI・幼虫の食べカスの配合でやってみようかなと思います。
また本種に限らず様々な種を飼育していて思ったのですが、産卵マットって別に微粒子100%である必要はないなと感じています。世間的には微粒子が良いみたいな風潮があるイメージなんですが、私は粗いチップが混ざっている時の方が孵化後の調子を含めて良きと感じることが多いです。
1回目の割り出し時の卵は大きく膨らんでいました。有精卵とみて間違いないはずです。最後までご覧いただきありがとうございます。