この写真の標本はMt. Mantaringajan(マンタリンガハン山)ラベルの野外個体です。浜松町KUWATAフェルティバルにてワイルドプライドさんのブースで入手しました!グリーン強めの頭部が非常に良いですね!ちなみに飼育品はMt.Gantung(ガントン山)ラベルがほとんどです。(私が飼育しているラインもガントン)
親種入手
成虫ペアを購入し初めてのアラガール飼育にチャレンジです!種オスは60mm(大歯まであと少し)で、アラガールのかっこよさがチラつく個体です。

アラガールホソアカクワガタ
Cyclommatus alagari
フィリピンブルックスポイント Mt.ガントン
コバエシャッター中に産卵用マットを固詰めしただけの手抜き産卵セットですが、結局20匹以上の幼虫を確保できました。メスの状態さえ良ければ、アラガールの散乱難易度は簡単な部類かと思います〜
幼虫飼育
基本1100cc半透明ボトル1本返しで、大きく育ったオスは1400ccに交換しました。しかしこれが失敗だったようで、交換した幼虫が環境の変化に慣れずに小型で羽化したり蛹で落ちたりする結果に…これだったら1本返しの方がマシだったんですね。


ボーベリアに巻かれて死んじゃいました(>_<)無事羽化してたら割とマシなサイズになったと思うんですよね。もちろんスーパー大歯ではないですが、アラガールらしい六角形の顎をしています…残念!
一方で交換なしの方はほぼ落ちずに綺麗に羽化しました〜しかし写真の通り無事羽化したのは50mm UP程度の個体。今回の経験を活かして次にまた頑張りたいところです…


産卵セット
十分に摂食を行っているペアを用意し、ペアリングです。飼育ケースに餌とゼリーを入れ、一晩同居させます。即ブリペアであれば1日ほどでメイトガードが成立しているかと思いますので、メスは2日以内に産卵セットに入れちゃいましょう!ちなみにアラガールは長期間同居させるとメス殺しのリスクが高まるので注意が必要です!私は過去一度やらかしてます(>_<)
今回使うメスは、サイズも大きく足の力が非常に強く、安心できます。サイズを狙う上でメスのコンディションは重要な鍵となるというのがブリーダーたちの一致した意見のようです。
それでは産卵セット組んでいきます!今までは新品の産卵用マット100%でやってきていましたが、今回は産卵用微粒子マットと幼虫の育ったマットを混ぜたものを使用してみます。去年に比べると、だいぶ論理的に考えて飼育ができるようになったと思います。水分量はやや多めで、産卵セット底2割ほどが変色している感じで、水分量多目を好むキクロ的には良いのではないかと思います。

幼虫飼育
産卵セットから得られた37匹の幼虫をボトルに詰めていきます!前回の失敗経験を踏まえ、真剣にレシピを考えました。生オガ中粒子とホダオガ粗粒子マットを混合し、ボトルを詰めていきます。前回は大きく育ったオス幼虫数頭をボトル交換したところ、環境変化についていけなかったようで、かえって小型化したり羽化できず死んだりと散々でした(>_<)。ですので今回は一本返しで羽化まで持っていくコースでいこうと思います。ボトルはクリアボトル800ccと半透明1100ccに分けて飼育してみました(それぞれコンテナ1つ分)。他種の飼育状況や他のブリーダーさんの話を見ていると、基本的に中型キクロは800ccでも十分デカくなるみたいです。どちらかというとマットの環境が大事なんですね!水分量はかなり多めに設定し、ボトルの下半分が嫌気発酵で黄色く変色している状態にします。幼虫は嫌気発酵した部分の境界線に定着していることが多く、通常の部分と掘り混ぜながら摂食しているのではないかと思われます。
長かったですが最後までご覧いただきありがとうございました!次回は楽しみな羽化結果についてお知らせしようと思います
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