トウカイコルリクワガタ 採集 2022
トウカイコルリクワガタ 概要
- 和名:トウカイコルリクワガタ
- 学名:Platycerus acuticollis takakuwai Fujita, 1987
- 野外における珍品度:★★★☆☆
- 飼育難易度:★★★★☆
低温飼育が必要かつ成虫期間も短いため、飼育難易度は高めに設定しました。生息地までのアクセスがいちばん大変なので、野外における珍品度も少し高めに設定しました。
トウカイコルリクワガタ 採集(関東地方)
2022年3月25日。知り合いの方の新規ポイント開拓に参加させていただくことに!!今回の目標は、ルリクワガタです。
朝から気合を入れて登山をして、11時には山頂まで辿り着きました。さて、山頂周辺の斜面を探索していきます!!このあたりはブナ・ミズナラ帯ですが、少し標高が下がると植林の針葉樹がメインになってしまいます。まだ雪が積もっている尾根筋を進むと、ブナの太い立ち枯れを発見。根部に鉈を入れると、、幼虫が高密度で入っています。これは一体何クワガタなのでしょうか?私には種類が分かりません。標高的にスジかアカアシでしょうか?10匹幼虫を採集しておきました。
さてと、ひと段落ついたので、本命に取り掛かります!!斜面の細材をチェックしていると、かなり産卵マークが入っている材を発見!!これは期待できそうです。
ついに成虫が出た!!と思ったらまさかの死体、、まあそんなもんですよね。自然ははそんなに甘くないです。
結果は幼虫1匹でした笑笑。同行者は成虫も幼虫も出していたので、完全に実力負けですね。また今回わかったのは、産卵マークがあっても、何も入っていないというケースが多いことですね。ガッツリ採集するには、それなりに数当たらないといけないのかもしれません。
トウカイコルリクワガタ 採集情報
関東地方では標高1000メートル以上のブナ帯が基本的な生息地のようです。今回の採集では、日当たりが悪く湿り気のある斜面で、多数の産卵マークを発見しました。また基本的に細材に入っており、これはドルクス系と棲み分けているんだと思います。
幼虫飼育
産卵用のマットを100ccプリンカップに詰めて飼育しています。今のところ拒食などなく、すくすくと成長中だと思います。そしてひとつ注意点なのですが、添加したマットではうまく成虫になれないことが多いらしいです。餌には無添加を選ぶのが良いのではないかと思います。まあこれは小型種あるあるですよね。本種はどちらかというと標本界隈で人気のある種類で、飼育についてはわかっていないことが多いと思います。これからも飼育方法なども追求していけたらなと思っています!!
最後までお読みいただきありがとうございました。今回の採集はちょっと不完全燃焼で、読む側もあまりインパクトがなかったかなと思います。そんな方のために、他にも採集系の記事はいくつか書いているので、よかったら是非読んでみてください。今度はユキグニコルリなんかも採集してみたいですね〜
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