こんにちは、セルヴォランです。今回はブナ林の宝石、ユキグニコルリを狙った採集に出かけました。本種は北日本の豪雪地帯に生息しており、他の亜種に比べて青が非常に濃いことが魅力となっています。
※2023年より一部産地でユキグニコルリ が採集禁止となりました!採集にいかれる方、現地でトラブルとならないよう気をつけてください〜
5/28 の夜に、終電でポイントの最寄りまで移動し、真夜中からポイントに向かって移動を開始します。すべては早朝から採集を楽しむためです〜
夜の林道を無心で進んでいくとツチハンミョウを発見!エイリアンのような見た目で、しかも毒液を出すちょっと恐ろしい甲虫ですが、少し珍しい種類なので、標本用に1匹確保しました。その後も標高を上げ続け、朝3時ごろにブナの純林まで到着。ここまでくるとまだまだ雪が残っていますね。そして道脇の森の中からクマと思われる鳴き声が。今回の採集は友人がついているので、まだ安心ですが、これが一人だったら震え上がってパニックだったと思います。
朝の4時。無事にポイントに到着しました。芽吹いたばかりのブナ林と残雪の景色がどこまでも広がっており、心が癒されます。本日はこの周辺で採集を行います。休憩がてら林道沿いを散策していると、巨大なブナの倒木が、、そして地面近くにはルリクワと思われる産卵マークを発見!!少し割っていくと、出ました!!おそらくユキグニコルリの幼虫で間違いないはずです。
倒木自体は非常に大きいのですが、幼虫は産卵マーク付近から移動せずに密集して入っています。
ユキグニコルリクワガタ新芽採集
陽が高くなってきたので、林道脇の新芽を見て回ります。ブナの新芽は多くの甲虫も好んで集まるようで、葉虫、オトシブミの仲間もたくさんくっついています。虫からしたら柔らかくて美味しいのでしょうね〜。
ルリを探してしばらくそのまま進むと、目線ほどの高さに、今回一番の狙いユキグニコルリを発見!!非常に小さい虫ですが、宝石のように美しいブルーの存在感は圧倒的です!!その後も急ぎ足で新芽を見て回り、手づかみで確保してまわります。こんな感じで採集に夢中なときは、だいたい写真撮影を完全に忘れています。ほどなくしてペアを発見できたので、スマホにマクロレンズを装着して撮影します。
カメラが近寄っても案外落っこちたりしないですね。十分撮影も楽しむことができました!!まだ帰るには早い午前中ですが、目標は十分達成したので、これにて今回の採集は以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。