ギラファホソアカクワガタ
Cyclommatus giraffa
🇲🇾Malaysia Borneo Sabah Crocker Range
●成虫入手
2024年1月18日、都内ショップにて野外品メス単品を購入。同時期に入荷したモンタネルスに比べると比較的状態が良かったので購入。ちなみに本種はボルネオキクロの中では比較的不人気な部類には入るそうですが、一般的なキクロと違うぬるっとした顎のラインは好きです。ちなみに他のブリーダさん達の話を読み漁った限り、キクロの中でもクセが強いという意見がかなり見られます。今回はあまり気負わずやれたらと思います。
●産卵セット
購入翌日、早速セットを組みました。埋め込みマットはホソアカクワガタ使用済みマット+栄養フレークを混ぜて。柔らかめのクヌギ材を十分加水し、皮をしっかり削いで使いました。
そして1ヶ月後の1回目の割り出しで、幼虫・卵含めて21頭を回収!しっかり材に坑道を掘り進め、木屑の中にはかなりの密度で卵を撒いてくれました。ちなみにメスは元気だったので材を交換して2セット目に移行したのですが、その後は全くと言っていいほど取れませんでした。卵は孵化せず茶色く変色し、そのまま追加は無しでメスはお亡くなりに。それでも安泰な数はいるので滑り出しは好調ですね!
3月に初令幼虫を発酵マットを詰めた半透明800ccボトルに投入。今回は普段使っているホダマットに生オガをブレンドし、普段通り水分べちゃ飼育。この時セラーの空きスペースに余裕がなかったため、通常の20℃で管理しました。
そしてメスは投入から5ヶ月、オスは投入から6ヶ月少しで羽化してしまいました。前半羽化組はハサミムシでやっぱり難しいな〜とは思っていましたが、ラスト2オスは顎が少し伸びてくれました!ちなみにメスは羽化から2ヶ月ほどすると自力ハッチするので、遅すぎないタイミングで回収します。
2024年9月20日羽化確認 ♂53mm
今回の管理温度20℃は通常の感覚だと低めの温度ということになりますが、一気に加齢してその後すぐ蛹室を作っていった感じをみると、管理温度はさらに下げるべきだったのでしょう。正直なところ今回は脱ハサミムシできただけでも大満足なのですが、幼虫期間さえ引っ張れればサイズを狙っていけるのではというモチベに繋がりました。次世代への改善点を踏まえて飼育を継続したいと思います。最後までご覧いただきありがとうございました!