コツヤクワガタ |飼育記録Vol1

コツヤクワガタ
Calcodes aeratus
マレーシア キャメロンハイランド

R6 2月羽化。累代WF2

2024年5月に東京都大田区の昆虫ショップBeetle on様の委託コーナーに成虫ペアが置かれていましたので購入しました。入手したペアは触覚がピンと張っていて脚の力がしっかりしているので安心感をもって飼育できます。

産卵セット
なかなか飼育難易度の高い種類と思いますが、2024年現在ではGoogle検索だけでもかなり詳しい飼育方法が見れるようになりました。また一部市販品の産卵マットもあるようですが、諸事情により今回は市販品を模したブレンドマットを作成することとしました。とはいえ完全に聞き齧った情報のみでのチャレンジにはなるので、失敗覚悟の手探りとなります。

ペアリングはプリンカップに水苔を入れて同居させる形をとりました。オスの交尾意欲はかなり活発で、出会うとすぐにメイトガードの体制をとり、早ければ1分ほどで始まります。交尾が完了するとメスは急いで逃げるようです。国産マルバネ・ミクラミヤマなどと同様に目視のペアリングが良いかと思います。

コツヤクワガタ ペアリング中

無加水状態の自作ブレンドマット

2024年5月13日
コバシャ小に自作ブレンドマットを加圧せず詰めます。慎重に加水して様子を見ましたが、赤枯れ効果によりやや団粒化するものの、あまり粘りっ気は無い出来上がりに。ペアリングしたメスを投入しました。

あまりいじらない方がいいのは分かっているのですが、それでも気になってしまうのが飼育屋の性というもの。セット翌週に試しにセットを暴いてみたところ、複数の卵を発見しました。小型種なだけあって卵も極小サイズです。ひとまずこのセットで間違い無いと判断し継続することとします。途中で線虫が爆沸きしました。次の飼育では雑虫対策も一度考え直します。こういうのは記録に残さないとまた次同じ失敗を繰り返してしまいそうなので。

コツヤクワガタ 卵

幼虫飼育
明らかに産卵数と幼虫数が釣り合っておらず、卵〜初令でかなり落ちちゃってたようです。気になって中身見ちゃダメでしたね。しかし3齢になるとある程度強いのでしょうか?ここまで来れば落ちることも無くなりました。線虫の発生も落ち着き何より。

3齢期になると幼虫の活動の影響でマットのかさが減るため、逐一新しいマットを上から継ぎ足しました。

2025年2月10日
遂に繭玉入りを確認しました。度々ケース壁面に顔を出していた幼虫がここ1月はまるで見えなかったため、気になって確認した次第です。しかし幼虫5頭ほどいたはずなんですが、無事繭玉入りしたのはたった2頭。

2025年4月19日
繭割でメスの成虫を確認!もう片方は蛹のオスでしたので、無事羽化すればギリギリペアで揃うことに。おそらくこのタイミングで弄るのは良くないのですが、結局気になって触ってしまいますね。

メスも可愛くて綺麗ですよね。ツヤ・マルバネ系がど下手くそな自分としては、羽化までもっていけたというだけでも非常に嬉しいです。

まるまる一年で1サイクル回るイメージですね。マレー半島のコツヤは毎年3月頃から本格的に野外品が入荷するため、現地でも一年一化なのではないでしょうか。また小型種だけに繭入りから成虫羽化までのスピードも結構早い印象です。

そろそろ産卵用マットの仕込みをしなければ。今年も失敗覚悟の自己流ブレンドでやろうと思います。最後までご覧いただきありがとうございました。

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