コツヤクワガタ |飼育記録Vol1

コツヤクワガタ
Calcodes aeratus
マレーシア キャメロンハイランド

この種類はなかなか思い入れのあるクワガタで、2023年にマレーシア現地で生体を手にするも、生体持ち出しの手続きが分からず諦めてしまったという経緯がありました。(詳しくはマレーシア昆虫採集旅をご覧ください)

2024年5月に東京都大田区の昆虫ショップBeetle on様の委託コーナーに生体が置かれていましたので購入しました。入手したペアは触覚がピンと張っていて脚の力がしっかりしているので安心感をもって飼育できます。

産卵セット
なかなか飼育難易度の高い種類だと思いますが、2024年現在ではGoogle検索だけでもかなり詳しい飼育方法が見れるようになりました。また一部市販品の産卵マットもあるようですが、諸事情により今回は市販品を模したブレンドマットを作成することとしました。とはいえ完全に聞き齧った情報のみでのチャレンジにはなるので、失敗覚悟の手探りとなります。

ペアリングはプリンカップに水苔を入れて同居させる形をとりました。オスの交尾意欲はかなり活発で、出会うとすぐにメイトガードの体制をとり、早ければ1分ほどで始まります。交尾が完了するとメスは急いで逃げるようです。国産マルバネ・ミクラミヤマなどと同様に目視のペアリングが良いかと思います。

コツヤクワガタ ペアリング中

無加水状態の自作ブレンドマット

コバエシャッター小ケースに自作ブレンドマットを加圧せず詰めます。慎重に加水して様子を見ましたが、赤枯れ効果によりやや団粒化するものの、あまり粘りっ気は無い出来上がりに。ペアリングしたメスを投入しました。(2024.5.13)

あまりいじらない方がいいのは分かっているのですが、それでも気になってしまうのが飼育屋の性というもの。セット翌週に試しにセットを暴いてみたところ、複数の卵を発見しました。小型種なだけあって卵も極小サイズです。ひとまずこのセットで間違い無いと判断し継続することとします。途中で線虫が爆沸きしました。次の飼育では栄養価を下げて雑虫対策も一度考え直します。こういうのは記録に残さないとまた次同じ失敗を繰り返してしまいそうなので..

コツヤクワガタ 卵

幼虫飼育
明らかに産卵数と幼虫数が釣り合っておらず、卵〜初令でかなり落ちちゃってたようです。気になって中身見ちゃダメでしたね。しかし3齢になるとある程度強いのでしょうか?ここまで来れば安定しだして落ちることも無くなりました。線虫の発生も落ち着き何より。しかしデリケートな種であることに変わりはないので、刺激を与えないよう羽化までコバシャに多頭でNマットを継ぎ足す形で飼育を考えています。繭玉期間がどれほどのものか分からないですし、管理頭数が多くなってきた今は羽化タイミングを見失いそうで怖いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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