カテゴリー: Breeding_Lucanidae

  • カナリクラトゥスホソアカクワガタ(ジャワ島亜種) 飼育記録2024-2025

    カナリクラトゥスホソアカクワガタ(ジャワ島亜種) 飼育記録2024-2025

    カナリクラトゥスホソアカクワガタ
    Cyclommatus canaliculatus freygessneri
    インドネシア 西ジャワ スカブミ

    2024年7月21日
    にじろーさんからWF1成虫トリオを購入。特大サイズです。

    2024年11月21日
    初令初期の状態でマットを詰めた1100ccのボトルに投入しました。小型キクロということもあり詰め圧はやや抑えめにしてあります。ブリ部屋にて19-20℃をキープし、翌年2月より順次メスの羽化を確認しました。無駄な体力消耗を防ぐため自力ハッチまで放置します。小型キクロはデリケートで状態の良し悪しがブリードに大きく響くと思います。

    メスが羽化して少し経過した頃にオスが順次蛹室形成を開始。2025年3月以降はオスの羽化が始まりました。

    1頭目52mm、2頭目51mm。
    (委託に持って行ってしまい写真は無しです)

    3頭目は52.8mm。

    2025年4月2日
    現状の最大個体が羽化しました!暫定57.8mmと他のオスと比べて頭ひとつ抜けたサイズです。親超えもレコード更新も出来ずと歯がゆいですが、今年も全然ダメだったなーと思っていたところでの大型羽化ですから素直に嬉しい気持ちも大きいです。

    カナリクラトゥスホソアカクワガタ

    5頭目は55.0mmでした。おそらく今年は追加の羽化予定は無さそうですのでブログを書き切りました。今回はボトル投入後の死亡も少なく、前回よりも質の高い飼育を実現できたであろうと思います。

    また飼育容器やエサ環境まわりの選択は概ね正しかったと思うのですが、半年羽化はどう考えても改善の余地あり。幼虫期間の引き伸ばしだけ工夫すれば、さらなる大型を狙っていけるのでは?と考えています。

    余談ですが産地のスカブミをGoogle Map上で調べると低地の市街地が出てきてしまいます。同じ時期に標本として入荷していた方のラベルは標高2900mのゲデ山 (Mt. Gede)となっており、wikiで見たところ島内で最も降水量の多い地域のようです。これらの情報を頼りに、次サイクルでは飼育温度を少し下げ、水分量も攻め気味で調整してみても良いのではと考えています。

    追記。がっつりレコード更新されちゃいました、おめでとうございます。これを超えるサイズというのは自分の飼育では難しそうですが、一応累代は続いています。

    最後までご覧いただきありがとうございました!

  • クプレオニテンスホソアカクワガタ 飼育記録2025-2026

    クプレオニテンスホソアカクワガタ 飼育記録2025-2026

    クプレオニテンスホソアカクワガタ
    Cyclommatus cupreonitens
    インドネシア スマトラ島 パダン

    成虫入手

    2025年4月7日、八王子のショップKPW様に入っていたWDペアを購入。同年3月29日通関で産地はPadang。サイズは43・26mm。

    私はホソアカの生体を購入する際には念入りに状態チェックするのですが、今回入手したメスは状態バッチリの印象。ここ最近は触覚の張り具合や足の掴む力、動きなどをしっかり見るようになりました。

    産卵セット

    産卵にはキクロ使用済みマットを使用しました。これが最近の個人的なマイブームで、特に産卵にクセがあるとも言われるコフキ系キクロでいい感触を得ています。なるべく状態の良い羽化ボトルからマットを取り出しているのですが、状態を見て泥化しそうだなと感じた際には新品マットを足すようにしています。当然ですが中で幼虫が死んでいるようなボトルは全くオススメできません。

    使用済みマットを撹拌して水分量多めに調整、コバシャ小ケースに下半分を固詰め・上をふんわり詰めで多めの水苔にゼリーを投入してセット完了です。いつも通り20℃管理で材無しセットです。

    2025年5月1日
    1回目の割り出しで20以上の卵を確保しました。一月未満という事を考えると悪くないですね。メスはまだまだ元気ですので、再セットしました!

    幼虫飼育

    幼虫飼育の温度設定は悩みますね。今回購入した産地はパダン(Padang)ですが、より詳細産地の表記がある生体がオークションに出ていたのでチェック。こちらは最大標高2500mとかなりの高標高です。その他Mt. Dempo, Mt. Kerinciが産地としてヒットし、スマトラ島南部の独立峰に点々と分布していることが伺えます。

    今回は手元に残った幼虫14頭を管理します。
    生オガ発酵マットを詰めたPP1100cc容器に幼虫を投入、1本返しで羽化までワインセラー内の17℃で管理しました。

    羽化個体

    2026.2.3
    前年12月頃に羽化確認していたメスの自力ハッチを確認。サイズは25-27mmで前胸が黒に塗りつぶしの個体が2頭出ました。写真を見返すと種親のメスも同じタイプでしたね。ハッチ直後からゼリーを与えて成虫管理に移行しました。

    ●No.1 38mm
    2026年2月中旬羽化

    ●No.2 43mm
    2026年2月下旬羽化

    ●No.3 46mm
    2026年2月下旬羽化

    ●No.3 42mm
    2026年3月上旬羽化

    羽化はこれで終了です。オス4メス10で結構偏りましたね。残念ながらオスはそこまで大きく育てられませんでした。

    この手の中型ホソアカは攻め方のさじ加減が難しいというか、全方位でシバき倒すと多分ダメなんですよね。大型ホソアカとはまた違った工夫が必要そうです。

    成虫は19℃でプロゼリーを爆食しています。本種の成虫は高標高の涼しい環境で活動しているのではないでしょうか。

    このように成虫の活動温度帯をみる限り、今回の管理温度は低すぎることはないように思われます。シンプルに餌の使い方の問題であったと自覚しています。やはりクセがありますね。

    あと写真ではイマイチ伝わらないのですが、淡いグリーンの体色は格別に美しいです。サイズさえ出せてしまえば楽しみが倍増すること間違いなしですので、飼育は継続したいと思います。

    最後までご覧いただきありがとうございました。

  • エラフスホソアカクワガタ |飼育記録 Vol.4

    エラフスホソアカクワガタ |飼育記録 Vol.4

    エラフスホソアカクワガタ
    Cyclommatus elaphus
    インドネシア スマトラ島 Mt. Dempo

    2023年6月 1齢幼虫を800ccボトルに投入
    2023年11月 3齢幼虫を2本目(1400cc)に交換

    2024年10月24日 蛹室形成開始を確認。
    幼虫を見てデカいと確信しました。腹の部分が丸々太っていますね。ボトル投入から一年弱が経過していますが、内部の状態は至って良好なように見えます。

    ちなみに同様の管理でも半年早く羽化した個体もいます。温度管理も一貫して20℃キープですので、幼虫期間がここまで分かれてしまう理由は謎です。

    2024年12月14日 蛹化を確認。
    いや待ち遠しかった!過去一デカい蛹が見れて嬉しすぎます。

    2025年1月26日 羽化を確認!
    長すぎて待ちくたびれましたが、辛抱が報われる瞬間です。ちょうどこの日はイベントに出店していて、帰宅したところで無事羽化した姿を見ることができました。疲れも一気に吹き飛んで写真撮りに熱中。

    軽くノギス当てましたが、左は余裕で90取れます。しかし蛹の時から気づいていましたが、左右の顎ずれが大きい。ビークワ方式では左右の平均をとるようですので、固まってから正確な数値は記入します。

    本個体は羽化まで19ヶ月と、かなりの長丁場でした。ホソアカの飼育もだいぶ傾向が掴めてきたところと思います。今後とも様々な種でサイズ狙いの飼育を続けていけたらなと。最後までご覧いただきありがとうございました。

  • ルニフェルホソアカクワガタ |飼育記録VOL.1

    ルニフェルホソアカクワガタ |飼育記録VOL.1

    ルニフェルホソアカクワガタ
    Cyclommatus lunifer
    インドネシア スマトラ島 ジャンビ

    明けましておめでとうございます!(投稿日2025年元旦でした〜)
    当ブログも始めてからいよいよ4年目に突入!初めの頃は採集くらいしかあげるネタがなかったのですが、いよいよ飼育の方も充実してきたなという実感があります。今年もたくさんの方に見ていただけるよう頑張ります!それでは早速ですが本題へ。

    ルニフェルホソアカクワガタ 野外採集個体

    成虫入手
    2024年5月3日、スマトラ島ジャンビ産の野外品を入手。
    マレー半島、ボルネオ、スマトラ島と本種の生息範囲は広大ですが、カナリクラトゥスのような亜種分類は無いようです。とはいえサイズ伸びやすい程度の特徴は大いにありそうなので気になります。ちなみに現レコードはスマトラ産のようですね。少しプレッシャー!

    産卵セット
    1セット目は栄養フレークのみでセットしたのですが、卵で取り出したら溶けて孵化率ゼロという残念な結果に。試し割のつもりで追加を期待していたんですが、その後メスがお亡くなりであっけなく終了。そして2セット目は今年の「むしフェスタ福島」にて購入したキクロ用産卵用マットを同ケースに詰めたセットで挑戦。反省点を活かしてあえての放置を敢行!7月初旬に初2齢幼虫を4頭回収。本当は初令初期で取り出したかったんですけどね、小型キクロあるあるの加齢早すぎる問題と、絶対卵溶けロス回避したかったので仕方ないです。

    ちなみにホソアカの野外品で大当たり引いたことは少ないのでなんとも言えないですが、このタイプのキクロは材があった方が無難そうですよね。しかし初令初期から諸々調整したマット食わせた方が後々の成長に良さそうな感じが私の中ではあります。それに「材産み→卵で取り出す」は個人的に何か違うんですよね。そんな理由ですが私はマットのみの産卵に拘っています。

    幼虫飼育
    回収した2齢幼虫は、雌雄の判別無しで高水分の発酵マットを詰めた硬質クリア800ccボトルに投入。いつも通りボトル下半分は嫌気変色していますが、生育に全く問題はなかったです。10月下旬にメスの蛹化、11月中旬にオスの蛹化を確認しました。孵化→羽化までちょうど半年ほどで羽化しており、カナリクラトゥスなどと同様に相当サイクル早い印象です。管理温度は一貫して20度なんですが、大型を狙う際はもっと冷やしていい感じはしますね。今回4頭中無事羽化したのは3匹、1オス2メスと累代するには丁度良いバランスです。

    2024年11月18日 オスの蛹化を確認

    同12月下旬、オスの羽化を確認しました。翌2025年1月1日、掘り出して撮影!小型種なだけあって固まるスピードは早そうです。ルニフェルらしい形にはなりましたが、47.6mmとまだ伸びしろしかないサイズです。

    ルニフェルホソアカクワガタ

    前に張り出す頭楯がとてもカッコいいですね〜。これはコフキ系キクロ全般で思っているのですが、写真より現物の方が圧倒的に魅力が伝わる種類だと思います。余談ですが今年はパスチュールも飼育したいですね。

    最後までご覧いただきありがとうございました。

  • アラガールホソアカクワガタ 飼育記録2024-2025

    アラガールホソアカクワガタ 飼育記録2024-2025

    アラガールホソアカクワガタ
    Cyclommatus alagari
    フィリピン パラワン島 Mt.ガントン

    前回の記事はこちら
    本種の飼育も3サイクル目に突入しました。

    成虫入手

    2023年12月、オオカブトの部屋様より大歯65mm(レコード血統)ペアを購入させていただきました。2024年3月に当方で羽化したメスとペアリング。改めて大歯を狙います。

    前のサイクルと異なりスムーズにメイトガードに進まず、今回は長めの3-5日間をかけてペアリングを行いました。過去の飼育でメス殺しが発生した経験上、長期のペアリングは危険と感じていたのですが、今回ペアリングしたメス5頭は全個体無事でした。ペアリングの相性などは個体差もありうるのではと感じています。

    産卵セット

    産卵セットの内容は、キクロの食いカスマットに粗チップの新品マットを混ぜたものを使用。一般的なホソアカ産卵セットとはかけ離れていますが、アラガールにはバッチリハマる印象です。水分は他のホソアカよりも多めに設定し、コバシャ小の底3割はハンドプレスでガチ詰め。セットの上は湿らせた水苔をたっぷり敷き詰め、栄養補給のプロゼリーを4つ切りして入れておきます。同内容のセットを5セット作成し、室温20°で管理しました。

    真面目にセットしたつもりでしたが3セットは幼虫が全く取れず。そして成功した2セットは引くほど産んでしまい、お世話になっている方々に少し飛ばしつつ、残った90匹を抱えることになりました。一般的に産卵セットは微粒子を追求する人が多いと思いますが、本種に関してはメスが粗いチップに良い反応をしている感じがします。もちろん条件次第では微粒子でも普通に沢山産むと思います。本種はメスの寿命がやや長く、産卵セットに入れてから2ヶ月が経過してもまだ産卵を継続しています。

    幼虫飼育

    マットのレシピは基本的に前回と変わりませんが、水分量をさらに多めに設定し、詰め圧も限界までかけました。ボトルの底7〜9割は嫌気発酵して黄色ぽく変色しています。

    メインのボトルサイズは1100cc。あまり考えずにボトル詰めた後すぐに投入してしまい、水分が噴出して3割ほどの幼虫が死滅しました。今後は投入まで2週間ほどボトルの様子を見て、水浸しになったボトルは排水などの対策をしていきたいです。

    投入後は一貫して20℃前後で管理を継続し、投入から5ヶ月程経過した9月にはメスが順次蛹化。11/2には自力ハッチする個体が現れました。上がってきたメスは逐一回収して水苔プロゼリー管理。

    オスの方も10月下旬から蛹室を形成し始めました。今回は水分量など相当攻めたつもりだったのですが、初期蛹化の個体は中歯を連発。ハサミこそ出ないものの、先行きには不安が生じます。

    そして12月以降に蛹化した個体は軒並み大歯の形状に!!

    溺死させてしまった幼虫には申し訳なかったですが、ギリギリの水分量を狙って正解でした。冬頃は特に乾燥しがちで水分量低下が見られたので、ペットボトルで追加加水して環境調整。加湿器のお水を毎日入れ替えられるようなマメな性格ではないのでこうしています。

    蛹の形状には個体差があります。小内歯の数と形、スーパー大歯とよばれる最大内歯前方の突起の有無は言わずもがな。そして頭部の衝立状突起の形状が富士山型になる個体となだらかな個体。顎がスラっと縦伸びするタイプとそうでないもの。(真上からの比較画像がなくてすいません)

    大歯形の個体は2月上旬〜3月上旬にかけて羽化。最大サイズは64mmが1頭、次点で63mmが3頭と飛び抜けたサイズの個体は出ませんでしたが、嬉しい事に2頭は片顎が少しだけスーパー大歯の形状で成虫になりました。

    ちなみにメインで使用した1100ccボトルに加えて、少数のみPP1400ccで管理していました。飛び抜けたサイズ結果には上手く反映されなかったものの、今後の対策次第では伸び代を感じています。今回1400ccボトルがサイズに反映されなかった原因としては、ボトル口が広く水分が抜けやすいのに対処しなかった点、プレス機の直径の関係で詰め圧がゆるゆるだった点が考えられます。

    これらの点を解決できれば1400ccの方が適切なボトル選択のように思います。本種に関しては幼虫の活動を見ている限り、底面が広い方が蛹化時の動き回りが穏やかに見えました。

    産卵セット

    ペアリング中の事故で2メスをロス!
    産卵セットは食いカス+既製品マットを固詰めしたセットを作成。合計で5つ作成したのですが、うち3頭はすぐにセット内で力尽きてしまいました。恐らくオスと合わせるために寿命をすり減らしてしまったものと思います。

    2025.5.29
    壁面に幼虫を観察!
    インラインは1セットのみでギリギリ繋がりました。ど初心者の頃よりも打率が低くて頭抱えてしまいましたが、正直ホッとしました。キクロに関してはメスの鮮度が何より重要であるということを改めて認識する機会だったと思います。次サイクルはメスの幼虫期間の引き伸ばしに関して手が打てればと思います。

    少しだけ宣伝!

    わたくわさんの新著『魅惑のクワガタ』にて、当方より旅立ったオスを載せていただきました。飼育者としてこれほど光栄なことは無いです。皆さん既に書籍を手に取られている頃と思いますが、気が向いた時にチラッと覗いていただけたら嬉しいです。

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    ちなみに読書感想ですが、様々な種類で野外での生態に言及があるのがとても有り難いです。読むだけで自分の興味の幅が広がりますし、図鑑を見て現地に足を運んでみたくなる一冊と思います。

    長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。目標であった大歯出してみよう!はクリアしましたので、次は飼育の質を上げて大歯率の向上とさらなる大型個体の作出に注力したいです。

  • アスタコイデスノコギリクワガタ 飼育記録2024

    アスタコイデスノコギリクワガタ 飼育記録2024

    アスタコイデスノコギリクワガタ
    Prosopocoilus astacoides pallidipennis
    インドネシア スマトラ島 ベンクール

    地獄といえばアスタコ。最大亜種ミズヌマイと比べたら緩やかですが、大顎中央から外側に湾曲する個体も見られます。マット飼育の場合手抜きでデカくなる感じはしませんので、細かい技術がサイズに反映される種類の印象です。後述しますが特に交換タイミングが難しくて、悩みに悩んだ末まともな結論は出ず。

    さて今回は2回目に購入した野外品からのWF1について羽化結果までざっと書いていきます。前回の飼育から得たものを活かしつつ、今年は数を抱えてサイズを狙う方針に。産地はいつも通りスマトラ島のベンクール。隔年ですがレコードは頻繁に更新されており、狙い目とはいえ壁は高くなったという印象です。2024年に更新された新レコードはジャワ産で、そちらもいつか飼育してみたいですね。

    幼虫飼育

    1月初旬から中旬にかけて、初令初期の幼虫を順次投入していきます。エサは既製品の生オガ発酵マットを使用。高水分のガチ詰めに設定して居食い化を狙いました。容器は一貫して800ccクリアボトルを使用し、投入から5ヶ月経過したところで一部のオスは2本目に交換しました。

    メタリのレコード獲得のブログでも記述しましたが、本種の場合も嫌気発酵を意識的に取り入れて、比較的大型個体を羽化させています。キクロマトス属では既によく知られている飼育法だと思いますが、他属でも有効な飼育法なのかもしれませんね。しかし他の亜種では乾燥気味で大型羽化に成功されている飼育者様もいるようですので、これが正解というものはなさそうです。

    羽化

    メスは8月、オスは10月中旬から羽化が始まりました。管理温度20℃は特に攻めた飼育じゃないんですが、幼虫期間は順当に引っ張れている印象です。そして雌雄ともに同じ環境にセッティングしているものの羽化ズレは多少出てしまいます。雌雄ともに数ヶ月間寝ると思うのですが、活動後もそれなりに長生きするため繁殖に大きな影響があるものではないのかなと。

    2024.10.20
    大型オスの羽化を確認しました。仮計測70.2で縮んで68程は確実でしょうか。初期羽化の割には比較的大きいので後続に期待が持てますね。

    2024.10.29
    羽化は続いていますが、飛び抜けたサイズは出ず。
    顎の湾曲と太さに関しては同サイズでも個体差が大きく観察のしがいがあります。この写真の個体は細身で顎が伸びています。

    2024.11.10
    初動の羽化第一波が終わり少し経過。今までと比べて頭ひとつ抜けて大型の個体が羽化!羽化サイズが伸び悩んでいたところだったので本当に嬉しいです。固まった後計測したのですが、前サイクルの最大値69→今サイクル最大72mmと大幅にサイズアップ。頭部の突起と溝が発達していてカッコ良すぎます。

    ちなみにこちらの個体は800ccの1本返しで羽化させています。

    成長期に一度交換を挟んで2本羽化のパターンの方が伸びると思って飼育していたので予想を裏切る結果です。2本返しパターンを試した個体たちですが、死亡率が高く羽パカも出てしまいました。無事羽化した個体は胴体はデカいものの顎が全然伸びない個体ばかりで結果はふるわず。交換ボトルには食いカス混ぜるなどの調整はしたつもりでしたが、それなりに敏感な印象を受けます。

    1本返しが全てにおいて正解かというとそうではなさそうでした。途中経過をチェック中に明らかに大きそうな幼虫数匹にチェックつけていたのですが、最後に縮んでしまったのか全くサイズには反映され無い個体が複数いました。投入から10ヶ月も経過すれば当然ボトル内密度が低下しますし、それが原因で暴れによる体力消耗になりうるのかなと。画一的な飼育ではなく様子を見ながら個体に合わせての飼育がいいのかなと思います。飼育数が増えると質の面はおざなりになりがちなので悩ましいですね。

    その後の12月初・中旬あたりは全く良い結果が出ず、69mm辺りの連発に落ち着きました。またこの時、蛹に発生するカビに10頭ほど罹ってしまい、期待の蛹たちが軒並みバタバタと星に。室温低下で床下あたりが冷え込んでいたのも関係していそうです。ブリ部屋を若干温度上げて対処したところ、その後の事故は少なくなりました。

    結局は72を超えるサイズは出ませんでしたが、羽化個体ボリュームゾーンは68-69mm程となり、上振れた数頭が70overとなりました。個人的には大型サイズを見ることが叶い、大変満足な結果となりました。

    良い虫だけど地獄だからーで敬遠する人は多い印象なんですけど、一度デカいの飼育で出しちゃうとやめられない魅力があります。実際毎年それなりにWILD入っているのに、飼育品全然見かけないのは何故!アスタコ飼育人口増えて欲しいという個人的な意見でした。今後も逐一追記していきます。最後までご覧いただきありがとうございました。

    追記。72mmのオスが死亡してしまい、ガクッとモチベが低下して絶やしました。
    また良い機会があればチャレンジします。

  • カナリクラトゥスホソアカクワガタ |飼育記録Vol1

    カナリクラトゥスホソアカクワガタ |飼育記録Vol1

    カナリクラトゥスホソアカクワガタ
    Cyclommathus canaliculatus
    🇮🇩インドネシア ジャワ島 スカブミ

    産卵セット
    野外品メス単を2匹使ってセットへin。栄養フレークを水分多めで固詰めのセットで、片方は7頭幼虫を取り出し、もう片方はまさかの産卵数はゼロ。柔材を入れればまた結果は違ったかもしれませんが、特に中型〜小型キクロの野外品は状態による左右が大きいような印象があります。

    幼虫飼育
    2024年1月に初令幼虫の孵化を確認。本当に数が少ないので、少数精鋭VIP飼育でサイズを狙っていきたいです!我が家はコバエ混入などの理由でそもそもプリカは使わないので、ホソアカ用に詰めた800ccボトルに投入しました。

    2024年6月初旬、雌雄ともに蛹化を確認。理由は分かりませんが全く羽化ずれなしです(サイズは期待できないかもですね…)我が家は低温管理でどの種もサイクルに時間がかかってしまいますが、本種はダントツで累代回るのが早くてボトルに入れるのが勿体無いと思うまであります。同年7月初旬に羽化を確認。小型キクロにはかなり食べずらい環境だったようで、わずか1オス1メスが完品羽化、不全2匹、他溶けるという惨状。大型キクロ用に余ってたボトルに入れたのが失敗でしたね。飼い方そのものを見直します。

    カナリクラトゥスホソアカクワガタ

    今回最大は54mmとレコードには全く及ばず。
    このサイズでは、みんな出してる普通な感じだと思います。気分ですが、このラインは一旦打ち止めします


    懲りずにリベンジ
    2024年7月21日、にじろーさんから、同産地オスメス5匹セットを破格で購入。オスがかなりの特大で57mmと現レコードとほぼ同じ数値です。産卵セットは前回と変わらず栄養フレークで。しかしこの種類、マットだと全然産まん。。うちはド初令から幼虫飼育で使うマット食わせたいので材は入れないんですが、2セット合わせて16匹という結果でした。コフキ系でマット爆産ってどうしたらいいんですかね〜。

    幼虫飼育
    マットのブレンド比率と詰め圧はしっかり再考しました。容器サイズも800→1100ccに拡大し温度も20度とやや低めで管理しています。次こそは結果につながってほしいですね。最後までご覧いただきありがとうございました〜

  • メタリフェルホソアカクワガタ亜種イソガイ 飼育記録2023-2024

    メタリフェルホソアカクワガタ亜種イソガイ 飼育記録2023-2024

    メタリフェルホソアカクワガタ亜種イソガイ
    メタリフェルホソアカクワガタ亜種イソガイ レコードオーバー

    野外個体と比べて見えにくいですが、腿節には黄紋が出現しています。この黄紋、出現面積に個体差があるのと、黄紋の全く出ていない個体が数匹羽化しており、同腹でもこれだけ差が出たのは面白かったです。こちらが拡大写真↓

    メタリフェルホソアカクワガタ亜種イソガイ腿節の黄紋
  • ギラファホソアカクワガタ 飼育記録2024-2025

    ギラファホソアカクワガタ 飼育記録2024-2025

    ギラファホソアカクワガタ
    Cyclommatus giraffa
    🇲🇾Malaysia Borneo Sabah Crocker Range

    成虫入手

    2024年1月18日、都内ショップにて野外品メス単品を購入。同時期に入荷したモンタネルスに比べると比較的状態が良かったので購入。ちなみに本種はボルネオキクロの中では比較的不人気な部類には入るそうですが、一般的なキクロと違うぬるっとした顎のラインは好きです。ちなみに他のブリーダさん達の話を読み漁った限り、キクロの中でもクセ強という意見がかなり見られます。今回はあまり気負わずやれたらと思います。

    産卵セット

    購入翌日、早速セットを組みました。埋め込みマットはホソアカクワガタ使用済みマット+栄養フレークを混ぜて。柔らかめのクヌギ材を十分加水し、皮をしっかり削いで使いました。

    そして1ヶ月後の1回目の割り出しで、幼虫・卵含めて21頭を回収!しっかり材に坑道を掘り進め、木屑の中にはかなりの密度で卵を撒いてくれました。ちなみにメスは元気だったので材を交換して2セット目に移行したのですが、その後は全くと言っていいほど取れませんでした。卵は孵化せず茶色く変色し、そのまま追加は無しでメスはお亡くなりに。それでも安泰な数はいるので滑り出しは好調ですね!

    幼虫飼育

    3月に初令幼虫を発酵マットを詰めた半透明800ccボトルに投入。今回は普段使っているホダマットに生オガをブレンドし、普段通り水分べちゃ飼育。この時セラーの空きスペースに余裕がなかったため、通常の20℃で管理しました。

    羽化個体

    メスは投入から5ヶ月、オスは投入から6ヶ月少しで羽化してしまいました。前半羽化組は軒並みハサミムシで難しいなとは思っていましたが、ラスト2オスは顎が少し伸びてくれました。ちなみにメスは羽化から2ヶ月ほどすると自力ハッチするので、遅すぎないタイミングで回収します。

    2024年9月20日羽化確認 53mm
    今季最大サイズのオスでした。

    ギラファホソアカクワガタ

    今回の管理温度20℃は通常の感覚だと低めの温度ということになりますが、一気に加齢してその後すぐ蛹室を作っていった感じをみると、管理温度はさらに下げるべきだったのでしょう。

    正直なところ今回は脱ハサミムシできただけでも大満足なのですが、幼虫期間さえ引っ張れればサイズを狙っていけるのではというモチベに繋がりました。次世代への改善点を踏まえて飼育を継続したいと思います。

    最後までご覧いただきありがとうございました!

  • スペキオススホソアカクワガタ 飼育記録2024-2025

    スペキオススホソアカクワガタ 飼育記録2024-2025

    スペキオススホソアカクワガタ
    Cyclommatus speciosus
    ソロモン諸島 ベララベラ島

    前回の飼育記事では産卵セットの作成まで書いていきました。今回は割り出し〜幼虫飼育、羽化まで一気に書いていこうと思います。セット期間2ヶ月でこまめに割り出し作業をし、2023年10月中旬〜11月下旬にかけて産卵セット3つから合計100匹以上の幼虫を確保。16頭を1300cc硬質クリアボトルへ、残り80匹以上は800cc半透明ボトルに投入しました。今回もなるべく初令初期投入を心がけました。

    幼虫飼育

    マットはホソアカに向いている粗めホダチップに一般的な微粒子マットを混ぜたものを使用。水分量は多めに設定し、三階松プレス機を使用し固詰め。温度は前回よりやや低い20-21℃で管理したところ、2024年5月にはほとんどのメスが羽化、6月初旬〜オスの羽化が始まりました。

    本種の幼虫期間としては比較的引っ張れていると思います。ホソアカで20度は特段低い管理温度ではないのですが、本種に限っては例外的に温度の高い環境に生息するホソアカ。これ以上低温で管理すると餌を食べることができないギリギリを攻めている印象です。

    蛹化〜羽化

    スペキには色々と厳しい環境だったのか、3割ほどが早い段階で溶けていたようです。

    2024.6.10
    オスの一頭目が羽化、サイズは57mm。

    その後は軒並み同じサイズが沢山出ましたが、最大58mmと大台には乗らず。

    ここからは1300ccボトルにて管理した個体です。通常飼育よりも詰め圧強め、高水分の飼育で幼虫期間も長めに引っ張りました。そちらの結果は、、

    1頭目は53mmと微妙です。幼虫観察時には薄々気づいていましたが、詰め圧がカチコチすぎて幼虫が食い進めていませんでした。

    同じキクロマトス属内でも食い進み力には種類ごとに差があるように感じています。今後の飼育では微妙な調整が鍵になってくると思いました。同様の飼育でかなり幼虫体重が乗っていそうな個体もいるので、当たり外れの大きい飼育かもしれません。とにかく後続に期待したいです。

    2024.10.11
    こちらは58mm。1300ccボトルの後半羽化個体です。アベレージは激ショボでしたが、なんとか順応してくれた個体が!

    2024.10.24
    先述の個体がラストだと思っていたのですが、よく見たらまだ蛹がいました。
    蛹の時点で頭部の電源プラグのような凹みが明らかに深く、目視でもこれはデカいかも!と思って期待していました。

    羽化した時の迫力には驚きました。固まってから改めて計測しましたが60mmと自己最大サイズは塗り替え。

    今回のVIP飼育、攻めすぎて失敗と思っていましたが、一部の個体が良い結果を残してくれました。最大オスの顎の形ですが顎太くて伸びきれてないですよね。サイズ狙いにはあまり向かない産地な印象です。

    ちなみに今回は全体の1割未満ですが、オスメス共に羽パカが出てしまいました。今年は餌も管理温度も攻めすぎたのもあるかもしれませんが、入手した初期には不全で困るようなことはなかったので今後が心配ではあります。データ取っていないのでなんとも言えないですが、メスも体型が太くなってきたような。同産地は次いつ入るか微妙なところですが、野外品もしくは信頼できるWFラベルがあったら絶対に買いたいです。

    ※追記、産卵で大コケしました。
    沢山飼育するつもりでいましたが、無事に羽化したのは一桁、オスの最大サイズは58mmでした。最近は低温で大型を狙う方針に切り替えており、当方の飼育環境には年々合わなくなってきています。

    一応まだ累代は続いております。しっかりと数を回復してブログにしたいですね、最後までご覧いただきありがとうございました!